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小学生のバスケチームを指導するジャイアンツ元QBイーライ・マニング

2021年04月22日(木) 14:22

引退会見に臨んだイーライ・マニング【Evan Pinkus via AP】

現役引退から1年経った今も、ニューヨーク・ジャイアンツの元クオーターバック(QB)イーライ・マニングはプレーをコールしている。

ただし、相手は娘が所属する小学校4年生のバスケットボールチームだ。

『NJ.com』のザック・ローゼンブラットによると、スーパーボウルで2度優勝しているジャイアンツのレジェンドは、ニュージャージー州で女子バスケットボールのアシスタントコーチを務めているという。娘のアヴァさんは昨年10月にトライアウトを経て入団した。

その際、ヘッドコーチ(HC)を務めるクリスティン・ヌックはマニングをスタッフとして勧誘した。ヌックは当時の様子をローゼンブラットに次のように話している。

「彼はしばらく考えてから戻ってきて、“僕がプレーを担当することになるのか。これまでにもプレーの1つや2つはやってきたからね”と引き受けてくれました。それからはすごくうまくいっています。アシスタントコーチとして彼は私を支えてくれました。イーライ・マニングが私のアシスタントコーチだなんて、口にするだけでなんだか恥ずかしいですね」

マニング自身はその肩書を一向に気にしていない様子だ。むしろ、まるでNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)東地区のライバルとの試合に備えるかのように、プレーブックや選手の交替を念入りに準備して初めての練習に臨んでいる。

ひとたび練習が始まると、マニングは自分のコーチングスタイルを見いだすことができたと言う。ジャイアンツの元攻撃コーディネーター(OC)であるケビン・ジブライドは、昔マニングがコーチ顔負けの真剣さで若手選手たちを指導していたことをローゼンブラットに明かした。だが4年生相手には、当時マニングのHCだったトム・コフリンのような厳しさは通じないことが分かったようだ。

マニングは「僕は公平だと思うよ。厳しいけど公平」と『NJ Advance Media(NJアドバンス・メディア)』に述べている。「走り込みもさせていないし、5分前行動もまだ求めていない。でも一生懸命に取り組んでほしいとは思っている」

マニングは真剣さと楽しさをうまい具合に織り交ぜてくれたと、ヌックはローゼンブラットに話した。それは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で変化したシーズンには大事なことだったと言う。マニングの闘争心は健在だが、正念場ではいつもHCに従った姿にヌックは感心したようだ。

「彼は素晴らしいコーチでした。元フットボール選手だって知らなかったら、本当に分からないくらいとても誠実で、気持ち良く一緒にコーチができました」とコメントしている。

【R】