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長引くパッカーズとの契約交渉に不満を抱くQBロジャース

2021年04月30日(金) 14:08

グリーンベイ・パッカーズのアーロン・ロジャース【AP Photo/Jeffrey Phelps】

グリーンベイ・パッカーズは今週はじめにクオーターバック(QB)アーロン・ロジャースの将来についての懸念を払拭しようと、彼こそが当面の間はチームのQBだということを表明した。それでもロジャースは納得していないようだ。

両者はすでに何週間にもわたって長期契約の交渉を進めており、その過程でロジャースが不満を露わにしたこともあると『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは報じている。話はまだまとまっておらず、ロジャースの不満が解消されない限り、グリーンベイには不安がつきまとう。

契約交渉に当たってはロジャースの代理人であるデーブ・ダンがグリーンベイに直接足を運んでいる。ラポポートによると、契約の見直しを望んでいないロジャースのゴールは保証の手厚い延長契約を結ぶことだと言う。ロジャースが長引く交渉を快く思っていないことを知った他のチームは、パッカーズにトレードを持ちかけるも失敗に終わっている。

パッカーズは最終的に延長を提示しているものの、契約には至っていないとラポポートはつけ加えた。

パッカーズに問合せたチームの1つがサンフランシスコ・49ersだったことをNFLネットワークのトム・ペリセロが伝えている。49ersは正式なオファーは出していないが、パッカーズに連絡して契約の余地があるかどうかを確認するだけの情報をつかんでいたと言える。だが、パッカーズが現MVPを手放す“可能性はゼロ%”だとペリセロは加えた。

パッカーズのジェネラルマネジャー(GM)であるブライアン・ギュートカンストは現地29日(木)に声明を発表している。

「シーズン終了以来お伝えしてきた通り、2021年もその先もわれわれはアーロンにコミットしていく。アーロンはこのチームの成功に欠かせない存在であり、われわれは彼にチームを率いてもらい、再びチャンピオンシップを目指す」

このオフシーズン中にロジャースは契約交渉にいそしむ傍ら、人気クイズ番組『Jeopardy!(ジェパディ!)』のゲスト司会者も2週にわたって務めている。その見事な仕事っぷりから、フルタイムで司会を引き受けられるのではないかとラポポートは話し、ロジャースが現地1日(土)に競馬競技の最高峰と言われるケンタッキーダービーにも参加すると伝えた。

今のところロジャースは、当面の保証はされているものの長期的には不安定なパッカーズの一員であることへの不満を抱えたままだ。ラポポートによれば、パッカーズは2020年に1巡目で指名したQBジョーダン・ラブの練習でのパフォーマンスを評価していると言う。そんなラブがデプスチャート上ですぐ後ろに控えていれば、ロジャースがより優位な条件での延長契約にこだわるのも頷ける。ただ、それがパッカーズの長期的な計画にはまるとどうかは分からない。契約が結ばれるまで両者は危うい関係を続けることになるだろう。

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