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QBロジャースについて問い合わせた49ersのリンチGM、「実現するはずもない話だった」

2021年05月01日(土) 03:52

サンフランシスコ・49ersのジェネラルマネジャー(GM)ジョン・リンチとヘッドコーチ(HC)カイル・シャナハン【AP Photo/Wilfredo Lee】

サンフランシスコ49ersのジェネラルマネジャー(GM)を務めるジョン・リンチは、スター選手の獲得について仲間のGMに問い合わせることをためらわない。2017年に彼はQBジミー・ガロポロのトレード話を持ちかける前に、トム・ブレイディをトレードする気はないかとビル・ベリチックに尋ねたことで有名だ。

射手はいつでも射るものだ。

2021年のNFLドラフトを前に、リンチはまた大物を狙った。NFLの現役MVP、アーロン・ロジャースだ。

現地4月29日(木)の夜、彼はロジャース獲得の可能性について問い合わせたことを認めた。しかし、即座に拒否されてしまったという。

「何しろ、昨年のリーグMVPに関する話だ」とリンチは『San Jose Mercury News(サンノゼ・マーキュリー・ニュース)』に述べた。「君たちはどうか知らないが、リーグのMVPが手に入るかもしれないとなれば、じっとしてはいられない。いや、そんなことは知らなかったよ。私はただ他の皆と同じように茶葉を読んで、“おや、何か起きているのか?”と思っただけだ」

「ああ、もちろん問い合わせたさ。そして、会話はすぐに終わった。実現などするはずもなかったんだ」

契約状況に満足していないロジャース側は、グリーンベイ・パッカーズからの離脱を希望するかもしれないことを世間に周知した。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロによると、49ersは4月28日(水)にパッカーズに連絡を取り、ロジャースのためのパッケージを検討するつもりがあるのか確認したという。しかし、正式なオファーがなされることはなかった。

ロジャースが不満を抱えていることが表面化して以来、パッカーズのブライアン・ギュートカンストGMは彼をトレードする考えはないと繰り返し主張している。29日の夜、ギュートカンストはさらに、パッカーズが合意済みだったトレードから手を引いたとのうわさは“完全なでたらめ”だと付け加えた。

問い合わせを拒否された49ersは予定通り、ドラフトでノースダコタ州立大学(NDSU)のQBトレイ・ランスを全体3位で指名した。優れた才能を持つランスは、いずれリーグ屈指の若手QBに成長するかもしれない。

「言ったように、われわれはずっと前から確信し、大いに期待していた。そのため、すぐに当初の計画に立ち戻ったのだ。ランスを49ersに加えることができて本当に興奮しているし、感動している」とリンチは述べた。

ランスを選ぶ気持ちは変わらなかったにもかかわらず、リンチはロジャースについて尋ねずにはいられなかったのだ。

彼らはランスとともに前進する。一方、パッカーズを取り巻く嵐はしばらく収まりそうにない。グリーンベイの契約問題が落ち着くまでは、移籍先としてデンバー・ブロンコスのようなチームのうわさが絶えないことだろう。

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