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QBジョーンズをドラフト指名も「ニュートンがクオーターバック」とベリチックHC

2021年05月01日(土) 03:37

キャム・ニュートンとマック・ジョーンズ【NFL】

ビル・ベリチックは今年のドラフトで全体15位の指名権を使い、クオーターバック(QB)マック・ジョーンズを選んだ。これはベリチックHC(ヘッドコーチ)がニューイングランド・ペイトリオッツの指揮官として臨んだドラフトの中で、オフェンシブプレーヤーを指名した最高位である。この投資をもってしても、ベリチックHCはジョーンズを初日から先発として起用することは考えていないようだ。

ベリチックHCは29日夜、『The Providence Journal(ザ・プロビデンス・ジャーナル)』に「キャム(ニュートン)がわれわれのクオーターバックだ。ジャレット(スティダム)やマックがどのタイミングでチャレンジし、競争できるようになってもいいよう、その成り行きを見守りたい。ただ、現時点でマックは多くを学ぶ必要がある。今すぐにでも取り掛かりたいと思っているのは分かっている」とコメントしている。

ペイトリオッツはトレードアップの可能性も含め、以前からクオーターバック市場に参入しているとうわさされていた。しかし、サンフランシスコ・49ersが全体3位でトレイ・ローレンスを指名したことを受け、ベリチックHCはじっと我慢してジョーンズを指名している。

そしていつも通り、伝説的ヘッドコーチと評されるベリチックはこの指名を軽視し、次のように述べた。

「われわれの順番ではマックが指名可能で、彼はわれわれと多くの時間を過ごした選手だ。あの時点で自分たちにとっては最善の指名だと感じた。彼と働くことを楽しみにしている。賢い子だ。われわれのシステムと似たところでやってきている。良い話し合いもたくさんできた。彼ならオフェンスを率いていけるだろう。当然、多くの時間が必要になるだろうがね。どうなるか見てみよう」

ペイトリオッツは通称バックアップマネーと呼ばれる500万ドル(約5億4,600万円)前後でニュートンと1年の契約延長を締結している。

昨年、ニュートンが15試合に先発したペイトリオッツは10回にとどまったタッチダウンパス(うちニュートンは8回)も、タッチダウンとインターセプトの比率10-14もリーグ最下位だった。また、『NFL Research(NFLリサーチ)』によると、試合あたりの獲得パスヤード180.6はリーグ30位と、ベリチック政権のペイトリオッツとしてはシーズンで最も少ない記録となった。

多くの評価者はジョーンズがシーズン第1週から先発できると考えている。ベリチックHCは夏を通して競争という言葉にこだわるだろう。トレーニングキャンプとプレシーズンが始まれば真実は見えてくるはずだ。

ニュートンとジョーンズが同じスキルセットを持っているはずはなく、攻撃コーディネーター(OC)ジョシュ・マクダニエルスが2021年シーズンに向けてオフェンスを構築していく中で、チームの最終的なプランを伝えていくことになるだろう。

現在のNFLではルーキークオーターバック、とりわけ1巡目指名を受けたQBが長くベンチを温めることは少なく、カンザスシティ・チーフスのパトリック・マホームズのように1年待つ選手は例外的だ。ニュートンが先発を務めるかもしれないが、ジョーンズがすぐにナンバー1のQBになる可能性は高いだろう。

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