「われわれは2021年以降もロジャースにコミットしている」とパッカーズ社長兼CEO
2021年05月02日(日) 04:50ドラフトの週末に最大のヘッドラインをさらったのはアーロン・ロジャースだった。
グリーンベイ・パッカーズでの契約状況に不満を抱える不機嫌なクオーターバック(QB)の代理人は、彼がリリースを望んでいることを明らかにした。他のチームたちはその可能性を知り、問い合わせの電話をかけた。全ての状況が嵐雲のように週末を覆い尽くしてしまった。
一方、パッカーズ側は現役のリーグMVPをトレードする予定は一切ないとかたくなに主張し続けている。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロもすぐに、彼らがロジャースをトレードする可能性は“0%”だと報告している。ジェネラルマネジャー(GM)のブライアン・ギュートカンストはロジャースがチームの“リーダー”だと述べており、“彼がチームを動かしている”のであり、それを変える予定はないと言い切った。
現地1日(土)、新たにパッカーズのマーク・マーフィーCEOが見解を示し、チームと足並みをそろえてロジャースはどこにもいかないと主張した。
「これはわれわれが数カ月かけて取り組んできた問題だ」とマーフィーはロジャースの契約について述べた。「ブライアン・ギュートカンスト、ヘッドコーチ(HC)マット・ラフルアーと私は複数回にわたり、アーロンと会うために出掛けている。アーロンの懸念は十分に認識しており、彼(と彼のエージェント、デーブ・ダン)と一緒に解決に取り組んできた。われわれは2021年とそれ以降もアーロンにコミットしている。彼は非常に優秀な選手というだけでなく、われわれの真のリーダーとして成長した。アーロンがマット、そして他の攻撃コーチたちと作り上げた関係は、2年連続でわれわれをスーパーボウル目前というところまで駆り立ててくれた。アーロンをリーダーとして、次のスーパーボウルチャンピオンシップを戦うことを楽しみにしている」
昨年、パッカーズがトレードアップによって1巡目でジョーダン・ラブを獲得して以来、グリーンベイでのロジャースの将来は宙に浮かんだままだ。ロジャースはNFLのMVPに輝くことでそれに応えた。そして、彼はチームにさらなるコミットの証拠を見せてほしいと願っている。
ロジャースと彼の代理人は今週、自分にコミットするか、諦めて前に進むか決断するよう、クラブ側にプレッシャーをかけた。
ドラフトも終わりに近づき、急いで結論を出す必要はどこにもない。ロジャースが2021年にグリーンベイにコミットするとはっきり言わない限りは、うわさは回り続けるだろう――特に6月が近づくにつれて。
パッカーズが再び1巡目でオフェンス選手を指名しなかったことで、さらなる臆測が渦巻いた。エリック・ストークスは優秀なコーナーだとして、マーフィーはクラブの選択を擁護した。
「ああ、ところで、われわれはドラフト1巡目で非常にいい選手を獲得した。ジョージア大学のコーナーバック(CB)エリック・ストークスだよ」と彼はつづっている。「われわれは彼をとても高く評価していて、指名が発表された時にはスカウトやコーチの間で多くの笑顔が見られた。われわれのゲームは進化を遂げており、良いCBが多過ぎるということは決してない」
マーフィーと残りのパッカーズ幹部にとって不運なことに、彼らがいくら必死になって否定しようとも、ロジャースを巡るうわさは最大の関心事として話題になり続けることだろう。
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