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ベアーズHCナギー、QBフィールズの練習を評価するもOTA主力はQBダルトン

2021年05月17日(月) 10:49


シカゴ・ベアーズのジャスティン・フィールズ【AP Photo/David Banks, Pool】

シカゴ・ベアーズのクオーターバック(QB)ジャスティン・フィールズはルーキーミニキャンプで見事な第一印象を与えている。だがファーストチームに参加するためにはまだ課題があるようだ。

現地16日(日)、ヘッドコーチ(HC)のマット・ナギーはOTA(チーム合同練習)の開始に先立ち、QBアンディー・ダルトンがチームのナンバーワンQBであることを強調した。

ナギーHCは「アンディーが先発だ。アンディーに最初のスナップを任せる」と語っている。

その先のプランはまだ検討中のようだ。ナギーHCは2カ月前に獲得したばかりのダルトンについて、「本質的にはルーキー同然だ」と述べている。11年目のベテランであるダルトンはシンシナティ・ベンガルズとダラス・カウボーイズでそれぞれ異なるオフェンスを展開してきた。つまり、相当量のスナップに参加する必要があるということだ。

学習効果に関して言えばフィールズの方が高いのは当然と言えよう。そして、期待も大きい。ベアーズはトレードアップで順位を9つ上げ、全体11位でオハイオ州立大学出身のフィールズを指名している。多くの評価者がQBポジションで2位と評価し、二重の脅威になり得るこのQBを獲得するとは思っていなかったファンベースに一気に火がついた。

ナギーHCは、自分もフィールズへの意気込みを抑えなければならないと認めている。

「今のジャスティンにとって時間が最大の論点であることは知っているし、それを十分に理解している。ジャスティンに対する期待は高く、みんな彼の実力を早く見たくて仕方ない」とナギーHCは話した。「そうじゃない、そんなことは思っていないと言ったら嘘になる。だがわれわれはベアーズとジャスティンの両方にとって最善の策を講じなければならない」

ナギーHCと攻撃コーディネーター(OC)のビル・レイザーは、QBニック・フォールズも含め、今後のQBの役割分担をどうするかは決めかねているようだ。一方でナギーHCはフィールズがこの夏、チームメイトのディフェンスと対峙する際に改善しなければならない部分を2つ挙げている。最初の配置とスナップ直後の展開を把握するスピードを上げることだ。前者はハドルを解いたあとにスキルプレーヤーを適切に配置し、ミドルラインバッカー(MLB)の位置取りを確認し、時間内にプレーを始めること。後者はプレーが始まると同時にディフェンスを読み、相手の策略を見極めることを指す。

これらの面でフィールズがいかに成長できるかが、最終的には彼のデビュー戦のタイミングを決定するかもしれない。

「彼はわれわれのディフェンスに対してそれを試せるいい機会が与えられるだろう」とナギーHCは話している。「そこでミスが多いのか、それとも良いプレーがたくさんあるのかを見極めなければならない。彼がそれを無理なく簡単にこなせるかもポイントになる。その辺りを評価していきたい。コーチとしてそれは見れば分かるし、感覚的に分かるものだ」

日曜日はナギーHCにとってフィールズとフィールドを共にする最初の機会だった。ベアーズのHCとして4年目を迎えるナギーHCは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の陽性反応が出た家族のハイリスクの濃厚接触者だったため、ルーキーキャンプの最初の2回のワークアウトはバーチャルで参加することを余儀なくされていた。フィールズはこの週末を通して焦らずに自分の課題をこなしていたとナギーHCはコメントしている。

「チーム練習の際には動画で見る限りスピードはそれほどなかった。それはいいことだ」とナギーHCは述べた。

どうやらフィールズはさっそくベアーズで成果を挙げているようだ。

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