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ブロンコスがケリー・クラインをフットボール運営部門責任者に、女性スカウトに新境地

2021年05月18日(火) 10:59

ケリー・クライン【AP Photo/Jim Mone, File】

NFL界の開拓者がキャリアの新たな高みに達する。

デンバー・ブロンコスがケリー・クラインをフットボール運営部門エグゼクティブディレクターおよびジェネラルマネジャー(GM)特別アドバイザーに任じた。チームが現地17日(月)に発表している。

過去10年はミネソタ・バイキングスに所属していたクラインは、バイキングス2年目からの9年間でスカウト部門のスタッフとして働いていた。その際にボスだったジョージ・ペイトンがブロンコスのジェネラルマネジャー(GM)に就任したのに伴い、クラインもブロンコスに移籍している。クラインはPR部門のインターンから選手人事およびカレッジスカウト部門の責任者に昇進。アメリカ中西部を担当しつつ、外部のすべてのスカウトの連絡係としてスケジュールを管理するとともに、ドラフト前の訪問を調整し、バイキングスのオールスターゲームやNFLスカウティングコンバインの現場で働いてきた。

おそらく、クラインはNFLのスカウトにおいて、女性として歴史上最も上位のスタッフとなる。

ペイトンはチームの声明にて「ケリーはNFLにおける新星であり、彼女のような力量の人物をデンバー・ブロンコスに迎えられて幸運だ」と述べた。

「私はミネソタで彼女と一緒に9年間働いており、彼女はフットボール運営や選手評価のあらゆる側面を深く理解し、見事なリーダーシップを発揮していた。彼女はプロやカレッジの部分における経験や、われわれの評価尺度、およびフットボールカレンダーの知識によって大きなリソースになるだろう」

クラインはアメリカの女性史月間だった3月に『NFL Network(NFLネットワーク)』のオマール・ルイスと対談し、スカウティングの世界で駆け上がってきたことについて、特にドラフト前に大学の候補生たちについて、フィールド上の能力以外の部分で理解を深める仕事がおもしろかったと話している。

ペイトンのミネソタ時代と同様の形で運営されるフロントオフィスに加わるため、クラインのデンバーへの移行はシームレスに行われるはずだ。ペイトンがブロンコスでGMになったのと同様、クラインの新チームでの役割もこれまでより大きくなる。それにより、NFLにおける女性スカウトに新たなスタンダードが打ち立てられるだろう。

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