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「誰かの仕事を奪う準備はできている」とライオンズ新人WRセント・ブラウン

2021年05月18日(火) 11:27


アモン-ラ・セント・ブラウン【AP Photo/Marcio Jose Sanchez】

南カリフォルニア大学のワイドレシーバー(WR)アモン-ラ・セント・ブラウンはNFLドラフトで3日目まで順位を下げ、4巡目になってようやく名前が呼ばれた。デトロイト・ライオンズに指名されたセント・ブランにはすぐに活躍できるチャンスが訪れるだろう。

ライオンズはWR陣を刷新したものの、突出した選手がいない。その中でも最も実績のあるWRと言えるタイレル・ウイリアムスは1,000ヤードのシーズンを1回マークしているが、それもキャリア初期の頃で、2020年は試合にまったく出場していない。ブレシャド・ペリマンは元1巡目指選手だが、常に安定感に欠ける。クインテズ・シーフスはまずまずのルーキーシーズンを送ったが、デプスプレーヤーとして認識されている。そしてカリフ・レイモンドはフルタイムのレシーバーとして起用されたことがない。

中盤の順位で指名されたルーキーにしては、セント・ブラウンの前には大量のターゲットシェアを獲得できる道が開けている。

現地16日(日)のルーキーミニキャンプ中にセント・ブラウンは「このチームの一員になれてうれしい。仕事をするのが楽しみだし、誰かの仕事を奪う準備はできている」と『Detroit Free Press(デトロイト・フリー・プレス)』のデーブ・ブーケットに話している。

セント・ブラウンはルーキーキャンプでアウトサイドやスロットで起用されていたと伝えられている。ペリマンとウィリアムスがアウトサイドに陣取り、セント・ブラウンはインサイドのレシーバーとして活躍することが期待されているようだ。ライオンズに選択肢が少ないことを考えると、セント・ブラウンが順調にチームのオフェンスを身につけることができれば、クオーターバック(QB)ジャレッド・ゴフにとっての新たなWRクーパー・カップ――スロットから素早くオープンになってパスを受けられる信頼できるプレーメーカー――になれる可能性がある。

多くの人がドラフト2日目に指名されると予想していたセント・ブラウンが4巡目まで後退したことによって、このライオンズのルーキーWRは自分の実力を疑ったチームを見返すことをモチベーションにしているようだ。セント・ブラウンは2021年に自分より先にドラフトされた15人のレシーバーの名前をすべて覚えていると記者たちに話した。

セント・ブラウンは「ドラフトで俺の前に呼ばれた15人のレシーバーを決して忘れることはない」と述べている。「何をするにも、それを挑戦として挑もうと思う。何か考え事をしているとそのことが頭をよぎって、もっと頑張ろうという気持ちになれるんだ」

1巡目で5人のWRが指名されるというスターぞろいのレシーバーグループの中で自分を見送ったリーグの他の人々が間違っていたことを証明すべく、セント・ブラウンは一山超えることになるだろう。だが幸いにも、彼がライオンズで活躍できる場は十分にあり、そのことをモチベーションとして活かせるはずだ。

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