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QBウェンツへの疑念を否定し続けるコルツHCライク

2021年05月18日(火) 14:31


フィラデルフィア・イーグルスのカーソン・ウェンツ【AP Photo/Al Drago】

回し車の中で走り続けるハムスターのように、インディアナポリス・コルツHC(ヘッドコーチ)であるフランク・ライクはこのオフシーズンにクオーターバック(QB)カーソン・ウェンツについての質問に答え続けてきた。元フィラデルフィア・イーグルスのQBがフィールドに立ち、プレッシャーの下で成果を挙げるまで、コルツの回し車は止まらないだろう。

オフシーズンプログラムがフェーズ2に入った今、ライクはイーグルスで昨シーズンに大苦戦したウェンツを信じている理由について再び問われている。疑問が生じる状況に理解を示しつつも、ライクHCはウェンツが“壊れている”との見方を否定した。

「そういうことを聞くたびにひたすらうんざりする。選手がフィールド上の貧弱なプレーに責任を持たなくていいというわけではないがね」とライクは現地17日(月)に述べた。

「カーソンはその疑問に答えなければならないし、実際に答えてきた。そこへ出て行って証明しない限り、そういったことがそばにあり続けるだろう。だが、私はQBをプレーするということを理解しているし、そこにはさまざまな要素がある。昨年のプレーが振るわなかった理由については話し合ったし、彼の周りにチームがあると強く確信している。文化的な適合性だけだと思う。私がイーグルスについてどう感じているか、私がどれだけ高くこの組織について評価しているか皆が知っているだろう。だが、スポーツでは時に起こることとして、これは両組織にとって結局は良かったことになるだろうし、カーソンにとっても良いことになると思う。それについては忍耐強くいなくてはならない。少し時間がかかるだろう。フィリップ(リバース)やジャコビー(ブリセット)に少しかかったのと同じように。それでも、われわれは正しい選手を獲得したと自信を持っている」

ウェンツへの疑問への応答として、コルツ首脳陣はライクとウェンツの関係こそ、このタッグがうまくいくと信じる理由だと何度も述べてきた。ウェンツを全面的に信じるライクHCは、この動きをうまく機能させてウェンツを2017年のMVPを勝ち取った選手に戻すために、プレッシャーがかかることを知っている。

ウェンツを支持したことで自らに課したプレッシャーを認め、ライクは「間違いない。カーソンとわれわれが共同で努力していかなければならないと思っている」と話しつつ、次のように続けた。

「しかし、HCやGM、スカウト、コーチというものは選手に賭けるもの。HCとして、時にポジションコーチよりもその部分が多くなる。だが、それがいいんだ。私は喜んで自分が信じる者に賭ける。信じる選手のために、自分を危険にさらす。私はこのチームを信じ、カーソンを信じている。良い感触だ。彼のプレーは彼のやる仕事を反映し、われわれのチームが行う仕事や、われわれのスタッフの仕事、そして、すべての準備作業を反映するのだと分かっている。それでも、私はそこにおけるポイントパーソンであることをいとわない」

その信頼に足るだけの力があることをウェンツが証明する番が、じきにやってくる。それまでの数カ月、回転車が止まることはない。

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