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トレードがうわさされるジョーンズは最高のWRの1人とファルコンズQBライアン

2021年05月19日(水) 12:42

アトランタ・ファルコンズのフリオ・ジョーンズ【AP Photo/Tom Lynn】

アトランタ・ファルコンズはこのオフシーズンにワイドレシーバー(WR)フリオ・ジョーンズをトレードするかについての疑問を鎮めようとはしてこなかった。うわさが続く中、クオーターバック(QB)マット・ライアンはこの10年で初めて、この革新的な才能を持つ選手と一緒にプレーしない可能性に直面している。

ファルコンズがジョーンズをトレードする見通しについて問われたライアンは、現地18日(火)にフットボールのビジネス面には干渉しないと話した。

「俺はフリオが好きだ。過去10年、彼とプレーできたのは本当に幸運だったし、彼は信じられない選手だ」とライアンは言う。

「この面については関わらない。チームメイトとして、プレーヤーとしての視点から言えば、彼は俺のチームメイトだ。俺の大事な選手だ。その他の面については、あるがままさ。だけど、俺には分かっている。彼はいつだって出発準備ができている。彼は信じられないほどのコンペティターで、このポジションをこれまでの誰よりうまくこなす選手の一人。だから、彼には準備ができているだろう。そこに疑問はない」

オフシーズンの早い段階でファルコンズがライアンの契約を再構築した際、チームは今年より後もベテランQBにコミットする姿勢を示した。2021年ドラフトでシグナルコーラーの指名をしなかったファルコンズは、さらにそのプランを強調している。

ファルコンズが少なくともあと1年ジョーンズをキープすることには意味がある。そうすることで、ライアンは7度のプロボウラーであるジョーンズに加え、新星のWRカルビン・リドリーやダイナミックなルーキータイトエンド(TE)のカイル・ピッツ(ドラフト全体4位)といった爆発的な武器を手にすることができる。トレードを避けることで、ファルコンズには立て直しの最高のチャンスがもたらされるだろう。

しかしながら、他とかかわりを持たずに単独でなされる決断は存在しない。ファルコンズの新ジェネラルマネジャー(GM)であるテリー・フォンテノーは、6月1日以降のトレードでジョーンズの契約を取り除いてキャップスペースを開けることが、長い目で見たときのチームの柔軟性という部分で最良の選択なのかを決断しなければならない。

サラリーキャップの問題は後に回すのが定番だったニューオーリンズから来ただけに、フォンテノーがジョーンズと相乗りを続けて後ほど問題解決に取り組む可能性はある。しかしながら、フォンテノーはキャップ状況を考えてすべての可能性を検討すると公に表明していた。『NFL Network(NFLネットワーク)』のスティーブ・ワイチはファルコンズが今後もジョーンズのトレードについての問い合わせを受けつける見込みだと報じている。

ライアンはその可能性について踏み込もうとしなかった。ジョーンズがいない攻撃陣がどういった形になると思うか問われたライアンは「分からない」と応じている。

ジョーンズが加わってから、ライアンはプロボウルに3度指名され、オールプロのファーストチームに選出されたほか、NFLのMVPに輝いてスーパーボウルにも進出。ジョーンズがドラフトで指名されてから、ライアンは毎年――10年連続で――4.000ヤード以上を投げてきた。

もしかしたら、ファルコンズにはジョーンズをトレードしても足りるほどの戦力を擁しているかもしれない。しかし、その場合はファルコンズでHCとしての初年度を迎えるアーサー・スミスの創造性は大幅に低下するはずだ。

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