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体制移行中でもディビジョンタイトル争いはできるとイーグルスCケルス

2021年05月20日(木) 13:56


フィラデルフィア・イーグルスのジェイソン・ケルス【Ric Tapia via AP】

第52回スーパーボウルを制したメンバーの多くが去っていたフィラデルフィア・イーグルスは、今、移行期に入っている。

新ヘッドコーチ(HC)ニック・シリアニを迎え、スタッフも入れ替わって新たなクオーターバック(QB)ジェイレン・ハーツに期待をかけるイーグルスは、前時代からの転換の時期にあるのであって、再建という言葉にはあたらない。

そう考えているベテランセンター(C)のジェイソン・ケルスは、メンバーが入れ替わって“移行期”を迎えてはいるものの、イーグルスは今もNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)東地区で戦えるポジションにいると指摘した。

「フットボールと他のスポーツの一番大きな違いは、移行期にあるからといって、戦えないとかコンペティティブではないって意味にはならないところだと思う」とケルスは現地19日(水)に話している。

「去年、たくさんの新しいコーチに見たように、COVID(新型コロナウイルス感染症)やいろいろなもののせいで、たくさんの新しいコーチングスタッフにはオフシーズン全体で準備する時間がなかったけれど、本当にいいパフォーマンスをしていた。ブラウンズが最高の例だろ。俺たちが戦えること、勝てることが肝心だ。俺たちはこのディビジョンで勝てるし、そのことに疑いはない。俺たちが正しいやり方でそこへ行けば、改善し、チームとして良くなり続けながら、移行期をやっていくことだってできる。それが移り替わりの一番いい方法だと思う。ボールゲームで勝ちながら、未来に向けて組み立てていけるんだから」

クリーブランド・ブラウンズと合わせて、イーグルスはロースターに多くの疑問符がつきながらもロン・リベラHC(ヘッドコーチ)との初シーズンに底辺からトップまで躍り出たディビジョンライバルのワシントン・フットボール・チームを例として挙げることができるだろう。

当然、リベラHCは経験豊かなコーチだ。一方のシリアニはキャリアで初めてチームをまとめる立場についている。それでも、イーグルスは攻撃と守備の両面で十分なデプスを築いている。2年目のハーツのプレーにはさまざまなことが起こるだろうが、QBがうまくプレーできていれば戦えるベテランもそろっている。

「その一部になれてワクワクしている」と言うケルスは「戻ってきてベテラン選手としてこの移行期を助けることにエキサイトしている。この移行期を助けるために、俺の役割は大きいだろう。だからこそ、その役割に興奮だね」と続けた。

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