1巡目指名は妥当だったとレイブンズ新人DEオウェ
2021年05月20日(木) 15:57ボルティモア・レイブンズが全体31位でディフェンシブエンド(DE)オダフェ・ジェイソン・オウェを指名したのは、ホームラン狙いのフルスイングだと一部の人々は考えている。ペンシルベニア州立大学出身のオウェは身体能力が高いながらもまだ磨かれていないエッジラッシャーだ。
一方のオウェは1巡目に“忍び込んだ”との見方を一蹴している。
レイブンズの公式サイトにて、オウェは「俺の考えでは、自分は想定された通りの場所に行ったと感じている」と話した。
「俺は何にも忍び込んでなんかいない。そうじゃなくて、ボルティモアは俺のホームで、俺が行くと思われたところ、俺が行くことを神が望んだ場所だと思っている」
高校の途中からフットボールを始めたオウェは、きわめて高い身体能力によって高位でドラフトされた。大学時代の成績は今一つで、3シーズンでサック7回、タックル37回にとどまっていた。2020年に出場した7試合ではサックを決めていない。
それでも、ドラフトではその選手が何をしてきたかと同じくらい、何になれるかが重要だ。レイブンズはオウェが生産性の高いパスラッシャーになれると信じた。
オウェはミニキャンプで守備を学ぶことによってすでに前進していると話す。
「もちろん、俺は比較的歴史が浅いけれど、5年プレーしてきたから本当に有望だ。それでも、NFLのチームでプレーを組み立てている。これまでは4-3ディフェンスのアウトサイドラインバッカーをやってきた。だから、うまくやれているし、自分の多才さや何ができるかについていい感覚がある。少しずつ情報を浸透させている。いいスタートさ」
レイブンズのヘッドコーチ(HC)であるジョン・ハーボーは、チームがオウェに全力で戦い、あとはコーチングスタッフが教えてくれると信じるよう話したと述べた。
マット・ジュードンやヤニック・エンガーコエをフリーエージェント(FA)で失ったレイブンズにとって、オウェの存在は大きい。トレーニングキャンプ前にコーチングスタッフを交えたフィールド上のワークアウトを行えなかったパトリック・クイーンら昨年のルーキーに比べ、オウェにはオフシーズンワークアウトから得るものがあるはずだ。
【A】