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バッカニアーズDCボウルズ、「22人が同じでも、これは違うチームだ」

2021年05月28日(金) 18:01


ニューヨーク・ジェッツのトッド・ボウルズ【AP Photo/Bill Kostroun, File】

2020年のNFLシーズンが終わり、タンパベイ・バッカニアーズがスーパーボウル優勝を祝ったのはレイモンド・ジェームス・スタジアムでのことだった。

そして、2021年のNFLシーズンが始まるのもレイモンド・ジェームス・スタジアムとなる。バッカニアーズはダラス・カウボーイズを相手にタイトル防衛の戦いに乗り出すことになる。

その間にバッカニアーズはスーパーボウルの先発選手22人を全員引き留めるという歴史を作った。現役王者がそうするのは1977年のオークランド・レイダース以来だ。

しかし、守備コーディネーター(DC)のトッド・ボウルズは、たとえメンバーが全く同じだとしても、スーパーボウルで勝利を収めた時と2021年の開幕戦では多くのことが変化すると考えている。

「たとえ22人(の先発)が同じでも、やはり違うチームだよ。それは違うチームだ」と現地27日(木)に彼は述べた。「われわれはもっと良くするためにいくつかの調整をしている。不利になるものがいくつかあるのは知っている。チームとして、われわれは再度まとまり、ケミストリーや全てを作り直して向上を目指さねばならない。下からのスタートだ。自分たちは勝者だと言いながらシーズンに入れば、その時点ですでに負けている。われわれは下からスタートし、もう一度上り詰めていく」

昨シーズン、一流ぞろいでありながらも、しばしば覆い隠されていたバッカニアーズのディフェンスを設計したのはボウルズだった。

彼は1987年に現在のワシントン・フットボール・チームで、ディフェンスの1人としてタイトルを獲得したことがある。この時は第22回スーパーボウルでデンバー・ブロンコスに勝利して頂点に輝いたものの、続くシーズンでチームは7勝9敗に沈み、タイトル防衛はおろか、プレーオフにすら届かなかった。

ボウルズはこの経験をバッカニアーズに生かせるだろうか? 彼はそう考えていない。ワシントンの崩壊は、けがによるものだったというのが彼の見解だ。タンパベイが再び上昇しようとするなら、それがどんなに素晴らしいチームだったとしても、2020年バージョンのバッカニアーズとしてではなく、2021年のバッカニアーズとして一から始める必要があると彼は強く信じている。

「過去の何かが役に立つとは思わない。あの時は翌年にけが人が多数出た。シーズンの終わりには守備の先発が3人しかプレーしていなかったはずだ」とボウルズは述べた。「だが、昨年に戻ることなどできない。われわれは今年を前進しなければならないのだ」

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