QBについてはやるべきことがたくさんあるとペイトリオッツHCベリチック
2021年05月28日(金) 18:36
ニューイングランド・ペイトリオッツのクオーターバック(QB)をめぐる状況、そして、ファンたちによるそのモニタリングは始まったばかりだ。
予測された通り、ビル・ベリチックHC(ヘッドコーチ)はこの件について何も決定的な発言をしていない。
現地27日(木)に記者対応したベリチックに、メディアセッションの最初からこのポジションに関する質問がぶつけられたのは何の驚きでもなかった。ベリチックHCの回答はこうだ。「他のチームメイトたちと同じように、彼らは皆まったくの互角だ」
「QBたちは全員、懸命に働いているし、繰り返すがこれは全員にとって最初から始めるプロセスだ。彼らの一部は前からいて、そうでない者もおり、このオフェンスの中での機会という意味ではさまざまに異なっている。だが、シーズンのこの段階ではいつもそうしているように、われわれは全員が同じ地点からスタートしている」と言うベリチックHCは次のように続けた。
「マックはプレーブックに没頭し、他の全員と同じようにそれを続けている。われわれにはやらなければならないことがたくさんある。それには全員が含まれる。したがって、それが今のわれわれがやっていることだ。全員がそれに取り組んでいる」
5月末にガードを崩すことのないコーチとしてはいかにもな回答だ。安全である一方、啓示には欠け、新たに加入したアラバマ大学出身のマック・ジョーンズにプレッシャーをかけることもない。
しかし、キャム・ニュートンに関する質問へのベリチックの回答と比較すると、興味深いものがある。
「キャムはここにずっといる。彼は最初からここにいたし、安定して参加し、われわれに日常的なリーダーシップと彼がフィールドやワークアウト、プラクティスで発揮するエネルギーをもたらしてきた。彼は実にプロフェッショナルで、彼はこれからもハードに働き続け、われわれのチームで常にそうしてくれたようにベストの力を発揮するだろう。彼がここに来た日からずっとそうだった」
非常に狭い行間を読み解くとすれば、べリチックHCははっきりとニュートンやその職業倫理、プレースタイル、コミットメントに敬意を示している。ベリチックHCは現時点でニュートンをトップQBとみなしている様子だ。ニュートンがQB1であることは、これまでの記録や業績、身体能力、経験からも明らかだ。今のところ、誰がニューイングランドのベストオプションかという議題については、それほど議論の余地はない。
それは第1週までの間に変わり得る。QBの競争は大はやりであり、昨シーズンにチームが苦戦しただけに、このポジションについては何も確かなことがない。ペイトリオッツは長期的な計画を胸に、ジョーンズをドラフト1巡目で指名した。しかし、ジョーンズがトレーニングキャンプやプレシーズン中にスタッフを驚かせるような力を発揮すれば、その計画が早まる可能性はある。
「適切な量のワークや、ボリュームが多い活動を全員にさせるのは難しい。そこのバランスを取りつつ、全員に機会を与え、レップスを分散させようとしなければならない」とベリチックHCは言う。
「すべてのポジションの選手にとって、レップスをこなしている選手から学ぶことは非常に重要だ。たとえそこに参加していなかったとしても、知識的な部分で受け取れるものはあり、プロセスを通過できる。QBの場合、そこにプレスナップの重要な点や、リアルタイムでのタイミングがある。選手たちはそれをフィルムで見るが、リアルタイムでのタイミングについては、ボールがスナップされたときに起こることというものがあり、自分が見て、ボールと共に動ける部分がある。だが、それはすべてのポジションに言えることだ」
「優れたプレーヤーがやっているのがそういうことだ。優秀なプロフェッショナルはそういうことをする。彼らは自分たちがそこにいるかいないかを問わずすべてのレップスを活用し、自分たちがフィールドにいたときのレップスを最大限に生かす。われわれはそのことを、全選手に強調している。彼らが手に入れたプレーが、彼らの得るものだ。チームはデプスを必要としている。どのポジションであれ、何が起こるかなど分からない。あまりにも多い状態から、足りない状態にあっという間に変わることもある。現時点では、彼らは全員優秀な選手だと感じている。ブライアンには最も多くの経験があり、キャムは昨年に多くの経験をした。ジャレットは機会を失ったり、得たりしたが、これから引き続き機会があるだろう。マックもそうだ。どうなるか見てみよう」
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