ペイトリオッツに新加入のDBミルズ、「このチームのために全力を尽くす」
2021年05月30日(日) 13:47ジャレン・ミルズはニューイングランド・ペイトリオッツが経験した最も悲惨な敗戦の中で、対戦チームの一員として重要な役割を果たした。
それでも、ミルズはまさしく典型的なペイトリオッツプレーヤーだ。優勝経験があり、多才で必要とされることには積極的に取り組み、勝利に貢献する。
それがゆえに、ペイトリオッツが今オフシーズンにフリーエージェント(FA)で獲得した注目プレーヤーの1人であるミルズが新しい環境を受け入れていることに不思議はない。
今週、チーム主催のアクティビティに参加したミルズはチームの公式サイトで「ドラフトでフィリー(フィラデルフィア・イーグルス)に入団したとき、素晴らしいベテラン勢に囲まれて育った。いつも、“4月、5月、6月に試合に勝つことはできないけれど、基盤を築くことはできる”と言ってもらった。基盤とは、いざ試合となったときに出てくるもので、第4クオーターとか、試合に勝つためのラストプレーに出てくるもの。常に基礎が大事で、オフシーズンに取り組んだすべてのハードワークが物を言う。だから、自分にとっては常にそのことが頭にあるし、新しいチームにやってきて、(オーナーのロバート・)クラフトさんや(ヘッドコーチの)ビル(ベリチック)、他のコーチングスタッフ、それからここにいる選手のみんなに、自分がチームと組織に全力を捧げていることを示すためにもそういう心構えでいる。必死にがんばるために来たんだからね」とコメントしている。
ミルズはNFLに入って2年目のシーズンにイーグルスのスターターとして活躍。チームは第52回スーパーボウルで強豪ペイトリオッツを相手に41対33で見事に勝利し、優勝を果たしている。コーナーバック(CB)として出場していたミルズは試合終了間際のタックルを含め、チーム最多となる9回のタックルを記録した。
足のケガによって離脱期間の長いシーズンが続いていたが、2020年には15試合に先発、フリーセーフティなどさまざまなポジションでプレーし、キャリアハイとなる74回のタックルをマークしている。
27歳のミルズは今、最高の大舞台で打ち負かした相手でもあるチームに加わる。
ミルズがペイトリオッツの先発ラインアップに入れるかどうかは未知数だが、彼の多彩さは少なくとも十分なプレータイムを約束してくれるだろう。
5月のOTAでは最初の印象を良くするためにベストを尽くし、何よりも、上述したように最初から「全力」であることを示した。
ミルズは「今のエネルギーはやばいくらいだ。ものすごくワクワクしている。みんなと一緒に過ごし、ウエイトルームで一緒にやったり、ミーティングに参加したり、練習フィールドに出て一生懸命にがんばるという仲間意識がある。それが俺の生きがいだ。エネルギーはかなり高まっていると思っている」とも話している。
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