毎年ラストだと思って準備しているとスティーラーズQBロスリスバーガー
2021年06月02日(水) 12:10ベン・ロスリスバーガーは18シーズン目に臨むべくピッツバーグ・スティーラーズへと帰還した。39歳のロスリスバーガーにとって最後のシーズンになる可能性もある今季だが、本人によれば他のどのシーズンともまったく変わらない準備を進めているという。
「今回も他のすべてのシーズンと同じようにアプローチする。つまり、これが俺のラストシーズンであるかのように」とロスリスバーガーは現地1日(火)に報道陣に語った。
「そういうアプローチをすべきだと思うし、ラストシーズンになるかもしれないからそうアプローチするんじゃなくて、フットボールの試合のどのプレーでもそれがラストになる可能性があるからこそ、そういうアプローチをするんだ。どの試合だってラストゲームになり得る。だから、そこへ行って自分のすべてを出し尽くすんだ。俺は未来なんて見ない。いつだって今ここしか見てこなかった。ここの皆のために、自分が今ここで持つものをすべて出すのが、このシーズンの俺にとって大事なことだ」
ロスリスバーガーは輝かしいキャリアの終盤に近づいている。最初の5年でスーパーボウル制覇を2度果たした後、2014年から2017年に4年連続でプロボウルに選出。2018年にパスでリーグをリードした後、過去2年は苦戦している。2019年は2試合の出場にとどまり、2020年は肘の手術を終えた38歳のQBらしく見えていた。
調子の下降もあって、スティーラーズはロスリスバーガーの契約を再構築。ロスリスバーガーは契約最終年の2021年に500万ドルのペイカットを受け入れた。“ビッグベン”はスティーラーズが競争力を保つために報酬を減らしたかったと話している。
「(ペイカットは)俺の考えだ。俺たちにできるやり方でチームを助けたいと言ってあったし、彼らのところに行って、チームがフットボールゲームの助けになりそうな選手と契約するのを助けられることなら何でもすると話した。このゲームをこれだけ長い間プレーできたことを本当にありがたく思っている。それも俺が戻ってこようと思った理由の一つだ。俺たちには明らかに優秀なディフェンスがいて、オフェンスにもいくつかの素晴らしい武器がある。だから俺は皆に見過ごされていると思うこのスぺシャルなフットボールチームの一部でいるために戻りたかった。それってクールだろ。ここにいる皆を助けるために、そうすることが必要だと思った」
サラリーキャップ削減のあおりを受けながらも、スティーラーズはジュジュ・スミス・シュスターなどの主要選手をキープすることができた。
キャリアのこの段階でチームを移ることはあったか尋ねられたロスリスバーガーは「どこにもいきたくない」と話している。けがの問題や昨シーズンの不調を受け、けがの後にビッグベンの評価を行ったのはスティーラーズだけだったようだ。
スティーラーズをプレーオフの舞台に戻し、ワイルドカードよりも先に進めていくためには、もっと良いプレーが必要だとロスリスバーガーは認めた。
「シーズン末のプレーは十分じゃなかった。それは隠し事でもなんでもない。自分を最初に指差すのは自分だ。すべてのプレーでボールが自分の手にあるときにはプレーを決めなきゃならないし、もっと良いプレーをしなきゃならない。QBである自分自身が良いプレーができなかったら、特にシーズン末にそうだったら、それは勝敗に直接つながってくる。プレーオフやそういう試合は自分にかかっている。シーズン末はすり減って、十分なフットボールがプレーできなかった感じだ」
18シーズン目を迎えるロスリスバーガーは今、17試合のシーズンに直面している。このシーズンの最後に“すり減った”ように感じたとしたら、スティーラーズにとってはまた落胆の年になるだろう。
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