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元ワシントンRTのモーゼスがベアーズ訪問、先週にはジェッツにも

2021年06月02日(水) 14:50

ワシントン・フットボール・チームのモーガン・モーゼス【Aaron M. Sprecher via AP】

シカゴ・ベアーズとワシントン・フットボール・チームが実質的にオフェンシブタックル(OT)を交換したことになるかもしれない。

元ワシントンのライトタックル(RT)モーガン・モーゼスが現地2日(水)にベアーズを訪問すると『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが伝えた。

モーゼスのシカゴ訪問を最初に伝えたのは『ESPN』だった。

ワシントンはベアーズからカットされたOTチャールズ・レノJr.と契約したのを受けてモーゼスをリリースしている。ベアーズは2021年ドラフト2巡目でテヴェン・ジェンキンスをドラフトしており、キャップスペースを開ける必要性に迫られていた。

モーゼスはRTとして2015年からワシントンのすべての試合に先発してきた。30歳のRTは2020年にレフトタックル(LT)として2試合に先発し、良いパフォーマンスを見せている。

モーゼスがシカゴと契約すれば、ベアーズのリシャッフルされたオフェンシブライン(OL)にオプションが加わることになるだろう。

現在、ジェンキンスとジャーメイン・アイフディが先発Tを務めると見られている。2人とも右サイドの経験の方が多い選手だ。モーゼスを加えれば右サイドの経験が多い選手が3人になり、アイフディが昨シーズンが始まった時点のようにインサイドに動く可能性がある。少なくとも、もう一人のベテランと契約することによってベアーズの選択肢は広がり、特にジェンキンスに最初からブラインドサイドでプレーする準備が整っているわけではないことから、それが意味のある動きになってくる。

もちろん、モーゼス側にも他のオプションがある。

『NFLネットワーク』のイアン・ラポポートは詳報筋の話として先週にモーゼスがニューヨーク・ジェッツを訪問したと報道。また、さらなるチーム訪問の可能性があるという。

リリース前は2021年に775万ドル(約8億5,000万円)を受け取ることになっていたモーゼスは、ジェッツでジョージ・ファントのアップグレードになることができる。モーゼスを加えることで、ジェッツは多才なファントをスイングタックルの役割にあてはめることが可能になる。Oラインを補強することで、ギャンググリーンのルーキーQBザック・ウィルソンを守ろうというコミットメントは続いていく。

レノJr.と契約したワシントンはモーゼスをトレードに出そうとしたが、契約が2年残っているモーゼスのトレードに応じるチームはなかった。今や自らを自由に売り出せるようになっているベテランOTには、複数の選択肢がありそうだ。

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