昨季のIRルールと練習生枠拡大は今季も維持の方向へ
2021年06月03日(木) 10:202021年の正式なCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)プロトコルはトレーニングキャンプ開始が近づいてから発表される見込みだが、昨年のプロトコルから前向きな2項目が維持されることになりそうだ。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが現地2日(水)に報じたところによれば、NFLとNFLPA(NFL選手会)はロースタールールに昨年施されたCOVID関連の変更点のいくつかを維持する方向だという。状況を知る人物の話としては、これらには故障者リザーブ(IR)からの復帰に関する制限の緩和、ならびにより早い復帰タイミングや、練習生を16名とする点が含まれるとのことだ。
練習生枠の拡大やIRにおける選手の動かしやすさは、パンデミック下のプレーにおいて選手とチームの双方から歓迎された副産物だった。
特に恩恵になっているのが昨年導入された新たなIRルールだ。戦列から8週間離れた選手の中から復帰する者を3名のみ指定できる方法を離れ、IR復帰の人数に制限はなく、離脱期間も3週間とするやり方に変更されている。この調整はロースタースポットを占めたり、シーズンの半分をシャットダウンされたりすることなくリハビリに励むことができる選手たちにとって有益だった。また、不確実なことが多いシーズンにおいて、チームに柔軟性を与える変更でもあった。
特に試合数が17に増えていることを踏まえれば、IRルールと練習生枠の拡大がパンデミック後に恒久的なものとなっても驚きではない。
NFLとNFLPAは2021年シーズン開幕を前にさまざまな議題について交渉を続けている。最終的なロースターのサイズやCOVID-19プロトコルなどの問題については、これから数週間はまとまることはないだろう。しかし、昨年の調整内容のいくつかを維持するのは、いずれの陣営にとっても賢明なやり方だ。
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