コーチしていない選手のことで気をもまないとファルコンズHCスミス
2021年06月09日(水) 13:18NFLのヘッドコーチ(HC)になって初めてのミニキャンプがスタートしないうちに、アーサー・スミスはアトランタ・ファルコンズが自分のかつての所属チームであるテネシー・タイタンズに殿堂級の才能の持ち主であるフリオ・ジョーンズをトレードするのを目にした。
ファルコンズの新HCであるスミスは、自分がジョーンズのトレードで失ったものよりも今のチームにいる選手たちに集中していると話した。
「私が気にかけているのは、このロースターにいる選手たちだ」とスミスはコメントしている。
「私はテネシーでの経験上、週ごとにさまざまな状況に対処してきた。問題ない。ボールは転がり、われわれはキックオフし、プレーすべきゲームがそこにある。われわれの目的は勝ちに行くことだ。それは昨年にバッファローと共にわれわれがCOVID(COVID-19/新型コロナウイルス感染症)の問題に対処していたのと変わらない。われわれはあの試合で4人のワイドアウトがいなかった。コーチとしての私の仕事はプレーの準備を整えることで、その試合に勝つためにできることは何でもやらなければならない。私はそのように考えている」
トレードを経てファルコンズの力が減退するとの考えをスミスは一蹴している。
「コーチしたことのない選手を気にかけたりしない」とスミスは述べた。
ファルコンズは数カ月にわたってジョーンズのトレードの可能性を話し合ってきた。したがって、ジョーンズがいない状態でシーズン開幕を迎えることは、決してスミスにとってあり得ない状況ではなかった。スミスの言うように前進していくことだけが、新HCが取れる道だと言えるだろう。
ファルコンズは実力を証明した新星カルビン・リドリーをナンバー1のWRとし、ラッセル・ゲージに2番手の役割を担わせる見込みだ。ジョーンズが去った今、ルーキーのタイトエンド(TE)カイル・ピッツが当初の想定よりも顕著な役割を担うことになるだろう。
ジョーンズのトレードは2021年がスミスの舵取りによる再建の年になりそうなことを示している。
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