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QBフィールズがベアーズと新人契約、今季1巡目指名QBでは初めて

2021年06月11日(金) 09:51


シカゴ・ベアーズのジャスティン・フィールズ【AP Photo/David Banks, Pool】

1巡目で指名を受けたクオーターバック(QB)の最初の1人が契約書にサインした。

シカゴ・ベアーズがオハイオ州立大学出身のジャスティン・フィールズと完全保証された1,880万ドル(約20億6,000万円)の4年契約に合意したと『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが伝えた。フィールズの契約には1,100万ドル(約12億円)のサインボーナスが含まれているとペリセロはつけ加えている。

フィールズを指名したことで、少なくとも理論上はベアーズがセンターの後ろに抱えていた長い疑問に答えが出された形だ。ミッチェル・トゥルビスキーをチームに加入させる試みも、この問題を長期化させるばかりだった。トゥルビスキーがバッファローへ旅立ってからわずか数週間で、ベアーズは1巡目指名権をQBに使うことをためらわず、その前に指名されたQBよりも優れた選手になると一部で考えられていたフィールズを選択した。

オハイオ州立大学時代のフィールズは基本的に2年にわたって天性の才能と運動能力を示してきたが、NFLに入るにあたって最も必要とされるであろう特性――タフネス――についてはカレッジ・フットボール・プレーオフまで本当の意味で示されてはいなかった。ライバルであるクレムソン大学との接戦で、フィールズは腰と肋骨に直接ヘルメットショットを受け、地面に崩れ落ちて痛みに悶えた。痛みをおして試合に復帰したフィールズはすぐにスプリントアウトからのタッチダウンパスを通す。最終的にタッチダウン6回を決め、記憶に残るパフォーマンスによって勝利をつかんだ。

フィールズは新たにチームに加入したQBアンディー・ダルトンが率いるベアーズに合流すべく、シカゴへと向かう。ダルトンの加入が多くのベアーズファンの心を沸き立たせることはなかった。

ルーキーのフィールズが合流するだけで、シカゴのファンたちは(仮にまだだとしても)そう長くないうちにフィールズが主力として投入されることを待ち望むだろう。レギュラーシーズンゲームのフィールドに立ってプレーする準備が整っているかはそのときにならないと分からない。今は攻撃陣を学び、自分が先発するかのように準備に努めるときだ。おそらく、シカゴで最初のチャンスをつかむまで、そう長くはかからないのだから。

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