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QBロジャースとパッカーズのジレンマはトレーニングキャンプまで続く見込み

2021年06月18日(金) 16:20


グリーンベイ・パッカーズのアーロン・ロジャース【AP Photo/Matt Ludtke】

しばらくの間、クオーターバック(QB)アーロン・ロジャースに関する話題に大きな進展はない。現地17日(木)にグリーンベイ・パッカーズのOTA(チーム合同練習)等が終了したが、昨年のMVPであるロジャースはチームがオフシーズンプログラムに取り組む間、ずっとマイアミにいた。

その動きも予測されたことだった。はっきりしていないのは、このドラマがどういった形で決着するかだ。『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートはそれがどのようなものであれ、何らかの結末が訪れるのは7月下旬以降だろうとしている。

「これから数週間で本格的な交渉が行われれば驚きだ」とラポポートは“NFL Total Access(NFLトータルアクセス)”で話している。

「私としては、また、私が話した人々の情報に基けば、グリーンベイが望むソリューションを見つけるか、アーロン・ロジャースが新契約等の形で自分が求めるものを確保するか、いずれの道もあり得るし、トレーニングキャンプ開始までは答えが出ないだろう」

ロジャースが再びパッカーズでプレーするのであれば、キャンプに参加するのが最も道理にかなっている。財政的な部分の誘因もあるものの、最も大きい動機は来るシーズンに向けて回りのメンバーと足並みをそろえておくことだ。将来の殿堂入りが確実視されるロジャースは、今のところ単純にそのような登場はしていない。ある時点での練習は絶対に必要であり、夏の終盤になってもそれをスキップしようとするのであれば、グリーンベイのユニフォームを着る意向がないことがより強く示されるだろう。

そういった状況から、パッカーズの場合は7月27日(火)を予定しているトレーニングキャンプ初日が、ある種のデッドラインになっている。ヘッドコーチ(HC)マット・ラフルアーをはじめとするチームメンバーは、当然ながらただ待っているわけではない。ロジャースのホールドアウトによって見えてきた希望の兆しが、ルーキーイヤーにはQB3として最小限のかかわりにとどまっていたジョーダン・ラブの活動が増えていることだ。

パッカーズは6週間の休暇に入る。ラフルアーHCはこの競技の最も重要なポジションに不確定性がある中、昨年とは違って完全なオフシーズンを迎えられたことがどれほど役に立ったかとの質問を受けた。

「過去2年間にやってきたマジックを再現し、しっかりと結びついて、チームを最高のプレーヤーリーダーシップとつなげることが課題だ」とラフルアーは話している。

「この先がどうなっていくかということにワクワクしている。その他すべてのことについては毎日対処し、コントロールできることはコントロールしていかねばならず、それが準備や毎日の努力をしていく上での姿勢になる」

その未来がいったいどんな姿をしているかは、いまだ霧の中だ。

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