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OLスミス、コリンズ、マーティンの復帰が“最も重要”だとカウボーイズQBプレスコット

2021年06月21日(月) 12:12


ダラス・カウボーイズのダック・プレスコット【AP Photo/John Froschauer】

2021年シーズンの開幕が近づく中、予期されているクオーターバック(QB)ダック・プレスコットの復帰がダラス・カウボーイズのトレーニングキャンプを通じてメインストーリーになろうとしている。しかし、プレスコット本人が強調するのは、オフェンシブタックル(OT)タイロン・スミス、ガード(G)ザック・マーティン、OTラエル・コリンズらの復帰の重要性だ。

この3人はカウボーイズが6勝10敗に終わった2020年シーズンに合わせて36試合を逃していた。3人が復帰しても、彼らが守っているスターQBほどのファンファーレは鳴らないかもしれない。だが、プレスコットの考えでは、今季のチームの成功にとって3人の復帰は自分の復帰以上とは言わないまでも、同じくらい重要だという。

「俺に聞くなら、彼らは一番重要だ」とプレスコットは『ESPN』に話した。

「俺がドラフトされたときから今まで、彼らがこのオフェンスを作ってきた。このチームで一番のベテランの3人で、それが理由だ。彼らはけががなければプロボウル級の、将来の殿堂入り選手たち。前の5人を引っ張って、彼らからすべてが始まる。ランゲームのおかげで、パスゲームの可能性が広がる。彼らが健康でエネルギーのある状態で戻ってくれば特別さ」

オールプロのレフトタックル(LT)であるスミスは昨年にわずか2試合に出場した後に首の手術を受けてシーズン終了となった。オールプロのGであるマーティンは脳震とうとふくらはぎの負傷の影響からキャリアで最も多い6試合に欠場した。マーティンはシーズン中にライトタックル(RT)にポジション移動していた。3年連続で先発RTの役割を担っていたコリンズは、オフシーズンに腰の手術を受けてシーズンをすべて逃している。

スミスとコリンズはシーズン第5週にプレスコットが足首に重傷を負ったときに自分たちがフィールドにいなかったことを悔いる一方、それをバネとして復帰しようとしている。

「誰かが自分のQBを痛めつけている。なのに、俺はそこへ駆けつけて守ることができない。きつかったぜ」とコリンズは言う。

「本当のコンペティターとして、自分のチームがフィールドにいるときにそこにいないのはいつだってきつい。でも、そのせいで自分の復帰が楽しみにもなってくるのさ。ものすごくモチベーションが高まるし、俺が前に進んでいくのに必要なすべてを与えてくれる」

スミスも「正直言って、もっと良くなってやるって思うし、俺たちが何をしておかなきゃならないかが分かってくる」と話した。

スミス、コリンズ、マーティンはチームのオフシーズンプログラムでそれぞれのドリルに参加していなかったものの、今はストレングスおよびコンディショニングのスタッフと共にトレーニングし、非接触型のドリルに参加している。スミスとコリンズは特に、手術によって長年の問題が解消され、良い感触を得ているようだ。

「また自分が自分のように感じられるようになってきている」とコリンズは言う。

「正しい状態にして、すべてのハードワークが報われるようにするためにトリートメントやフィジカルセラピーで居残りして頑張っている」

スミスは「もう慢性的なけがじゃないし、気にかけなくていい」と話した。

プレスコット以外では、マイク・マッカーシーHC(ヘッドコーチ)ほどオフェンシブラインの復活にエキサイトしている人間はいないだろう。マッカーシーのカウボーイズHCとしての1年目は不運なものとなっていた。カウボーイズが13通りものOラインのコンビネーションを試すことを強いられた1年を終え、マッカーシーHCは2021年にフレッシュなスタートを期待している。

「ポジティブな雰囲気がいいね。彼らは素晴らしい様子に見える」と話すマッカーシーHCは次のように続けた。

「タイロンは去年の経験を過去のものとしているし、彼がこれほど笑顔でいるのを見たことがない。その理由の一つは、彼が健康であることだ。痛みから解放されている。素晴らしい様子だ。LCの様子も最高で、あの大男が走れるようになっている」

「この2人が並べば、われわれのラインは間違いなく別物だ。そのことに疑いはない。昨年のことを通り抜け、彼らがそれぞれそこへ出ていけば最高だろう。それによってわれわれのラインや、最前線のすべてのプロセスが機能し、これまでよりずっとスムーズになる」

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