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DBネイト・エブナー、負傷の影響でラグビー五輪代表のトライアウトを断念

2021年06月23日(水) 10:51

ニューヨーク・ジャイアンツのネイト・エブナー【AP Photo/Larry Maurer】

NFLのベテランディフェンシブバック(DB)でスペシャルチーマーでもあるネイト・エブナーが今回のオリンピックに参加することはない。

今はフリーエージェント(FA)となっているエブナーが、負傷によって東京オリンピックのラグビーアメリカ代表チームのトライアウトに参加できない旨を発表した。

「東京オリンピックの男子セブンズアメリカ代表チームの枠をかけた争いを辞退しなければならないことを発表するのは辛い」とエブナーはソーシャルメディア上で明かした。

「2020年シーズンの後、オフシーズン中の手術が必要なけがを抱えていた。次のフットボールシーズンに向けて回復具合は順調だけど、残念ながらそのタイムテーブルはトライアルには間に合わない」

「まるで家族のように俺をチームに迎えてくれたラグビー協会に感謝している。そして、オリンピックチームに入り、アメリカにメダルを持ち帰るために懸命に努力している選手たちに感謝している。それに、俺がもう一つの夢を追うのを応援してくれたニューヨーク・ジャイアンツにも感謝したい。2021年のNFLシーズンを楽しみにしているし、準備するために毎日ハードワークを続けていく」

「最後に、これまで俺の旅を応援してくれたすべての人たちに感謝を。皆の励ましは驚くほど素晴らしかったし、俺の背中を押し続けてくれた」

32歳のエブナーは2012年のドラフト6巡目でニューイングランド・ペイトリオッツから指名を受け、主にスペシャルチーマーとして9シーズンにわたりプレーした。ペイトリオッツで8年を過ごした後、2020年はジョー・ジャッジ(元ペイトリオッツスペシャルチームコーチ、現ジャイアンツHC)の後を追うようにエブナーもニューヨークへ。『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によれば、エブナーはジャイアンツでスペシャルチームのスナップを323回、ディフェンスとしてのスナップを34回プレーしたという。

少年時代から傑出したラグビー選手だったエブナーは、オハイオ州立大学のフットボールチームにウオーク・オン(奨学金を受けていない選手)として加入するまで国際試合でも活躍していた。

エブナーはペイトリオッツでプレーする傍ら、2016年にはリオデジャネイロ五輪のセブンズ代表チームに選ばれている。

5月、ジャッジHCはジャイアンツがエブナーと再契約するのはオリンピックへの道のりが終わった後になるとの見方を報道陣に明かしていた。

ジャッジHCは当時「厳密に言えばネイトは今のところFAだが、われわれは完全に彼をジャイアンツのメンバーとする意向だ。彼はオリンピックに向けたラグビーのトレーニングをする必要があり、われわれはそれをサポートしている」と話している。

「しかし、彼とは前にも同じことを経験している。実際、彼は2016年にオリンピックから戻ってきて、素晴らしい1年にしてくれた。だから、私はもう彼と前に同じことを経験している。彼のトレーニングがどう生かされているか私は正確に理解していたし、ラグビーからフットボールにつながるものがある。率直に言って、あのときは彼の最も生産性の高いシーズンの一つだった」

今回は残念ながら想定よりも早い段階でエブナーがチームメイトたちに合流することになるようだ。

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