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NFLがDEナッシブと同額の1,100万円をトレバー・プロジェクトに寄付

2021年06月23日(水) 08:44

NFLロゴ【Aaron M. Sprecher via AP】

ディフェンシブエンド(DE)カール・ナッシブははっきりとした意図をもった誓いと共に同性愛であることを公表した。今、NFLがそれに歩調を合わせている。

リーグは現地22日(火)に、ナッシブが出した額と同じ10万ドル(約1,100万円)を“The Trevor Project(トレバー・プロジェクト)”に寄付すると発表した。このプロジェクトはレズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、クィア、クエスチョニングの若者たちが置かれる難局に対処し、自殺を防止することを目的としている。

リーグは声明にて「NFLは1年を通して多様性、平等性、一体性に取り組んでいる」と述べた。

「われわれはLGBQT+コミュニティをサポートすることを誇りに思っており、トレバー・プロジェクトやその他のコミュニティパートナーたちと共に、この分野における共同作業やコミットメントをさらに強化していく」

この前日の月曜日、ラスベガス・レイダースでキャリア6年目を迎えているナッシブがNFLの現役選手として初めて、同性愛であることを公表した。NFLコミッショナーであるロジャー・グッデルとレイダースはすぐにナッシブを支持する声明を発行している。

28歳のナッシブはトレバー・プロジェクトと提携し、LGBTQコミュニティにおける自殺を抑止する取り組みを促進しようとしている。ナッシブは自殺を考えるLGBTQの子どもたちがストレートの友人たちの5倍を超えることを指摘しつつ、こう話した。

「とても幸運で、毎日を大事にしている俺のような人間にとって、LGBTQの若者たちがそんなにも高い自殺のリスクを抱えているのはものすごく悲しいことだ。自分にできるどんな方法でも、それを助けなきゃという大きな義務感を感じている。それは、皆にとっても同じなんだ。受け入れてくれる大人が一人いれば、LGBTQの子どもが自殺を試みるリスクが40%減少することが研究で分かっている。友人でも、両親でも、コーチでも、チームメイトとしてでもいい。皆もその一人になれるはずだ」

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