リベラHCとQBスミスは決して弱音を吐かなかったとワシントンWRマクローリン
2021年06月29日(火) 14:242020年のNFLシーズンを再評価する際、ワシントン・フットボール・チームのポストシーズンの戦いの背景はたやすく見過ごされてしまう。
NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)東地区を7勝9敗で制したことは、決して多くの人々に称賛される業績ではない。しかし、昨シーズンにチームの主要メンバーの2人がただチームに合流するためにだけでさえ、何を乗り越えなければならなかったかを踏まえれば、これは見事な功績だったのだ。
ヘッドコーチ(HC)ロン・リベラは1年の大部分をがんとの闘病に挑みつつ過ごした。自らが先発した試合でチームを5勝1敗に導いたクオーターバック(QB)アレックス・スミスは、足の切断につながりかねなかった大けがから復帰し、年間最優秀カムバック選手賞に輝いた。
2人が経験した戦いは、ロッカールームの面々の記憶にとどまり続けている。若きスターレシーバー、テリー・マクローリンもその一人だ。
「俺たちのチームにとって、去年すごく独特だったのは、(スミス)とリベラコーチがそれぞれ通り抜けなきゃならなかった他にはない逆境だ」とマクローリンは『SiriusXM NFL Radio(シリウスXM NFLラジオ)』に語った。
「そして、そこにはちょっと似ている部分があった。リベラコーチはがんと闘っていて、一方のアレックス・スミスは生命を危険にさらしたけがに対処していた。彼らの練習へのアプローチ一つとっても、そこから何か問題があるなんて全く分からなかっただろう。彼らは一瞬たりとも、気の毒な様子なんて見せなかった。自分たちが直面しているものを言い訳に使おうなんてしたことがなかった。彼らはいつだって、いい印象を与えようとしていた」
マクローリンは先日に引退したスミスがラインアップに加わって4連勝を記録したことが、苦戦するドゥエイン・ハスキンズと共にもがいていたチームに自信を与えたと指摘している。
「アレックスについて一つ言えば、彼はとにかくクールなんだ。ハドルにいて、(ナンバー)11がやってくるのを見ると、チャンスがあるって感じがする。彼がいかに俺たちチームを刺激したか、俺たちをプレーオフに向けてベストな位置に押し上げたか。本当にクールだった」
スミスが引退した今、その後を継ぐのはベテランのライアン・フィッツパトリックだ。ワシントンはNFLでも最も多才なロースターの一つを擁している。今季にプレーオフでさらに先に進むことがあれば、その成功に貢献した要素の一つには逆境に立ち向かうリベラとスミスを見ることで築かれた基盤が挙げられるだろう。
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