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延長契約の話はこれからだとバイキングス残留希望のFSスミス

2021年06月29日(火) 14:33


ミネソタ・バイキングスのハリソン・スミス【AP Photo/Rick Osentoski】

NFLで10シーズン目を迎えるフリーセーフティ(FS)のハリソン・スミスは、そのすべてをミネソタ・バイキングスで過ごしてきた。32歳のスミスはベテランとプレーメーカーの要素を兼ね備えた選手であり、今でも自分がキャリアの最盛期であると考えている。

スミスは「リーグに入って何年目かと聞かれれば、“10年目だ”と答える。そういう時にいつもハッとさせられるんだ。常にプレーを決めて、上達しようと必死だから、あっという間に時間が経ってしまう。まだ2、3年しか経っていないような気がする時もあれば、周りを見渡すと“ああ、俺はこの中の誰よりもずっと年上だ”と思うこともあって、その繰り返しだ」とミニキャンプ中に『Star-Tribune(スター・トリビューン)』に話している。

スミスは2016年に契約した5年間の延長契約の最終年に入った。ベースサラリーは985万ドル(約10億8,800万円)、キャップヒットは1,023万ドル(約11億3,000万円)の見込みだ。現時点でバイキングスには余裕でシーズンを切り抜けるだけのキャップスペースがあり、スミスのキャップヒットを下げて延長契約を結ぶ必要はない。

スミスはバイキングスでのキャリア継続を希望しているが、どうやらチームの幹部とはまだそのことについて有意義な話し合いができていないようだ。

「はっきりとした答えはないけど、俺はもう10シーズンもここにいるし、これからもここにいたいと思っている。その辺はこれから何ができるか考えていくよ。今はそれくらいしか言えないな」とスミスは述べている。

5年間続いていたプロボウル選出は昨年で途絶えてしまったものの、スミスはいまだにNFL屈指のSの一人だ。ベテランのスミスはディープフィールドもカバーでき、ランを防ぐためにスクリメージラインに向かって走ることもできる。ヘッドコーチ(HC)マイク・ジマーのディフェンスに彼の多才さは欠かせないだろう。

昨シーズンのバイキングスは若いセカンダリーを起用した結果、思うようにいかなかった。今年は地盤固めのためにベテランディフェンダーを数人迎え入れ、そのほとんどが1年契約となっている。スミスも契約の最終年であり、そのことからも、バイキングスは今シーズンを戦い抜き、ディフェンスの組み合わせを確認した上で、ディフェンス面での次の動きを決めようとしているようだ。

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