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オフシーズンにメンタルヘルスに取り組んできたパッカーズQBロジャース

2021年07月06日(火) 12:58

グリーンベイ・パッカーズのアーロン・ロジャース【AP Photo/Mike Roemer】

クオーターバック(QB)アーロン・ロジャースにはオフシーズンに考えるべきことがたくさんある。グリーンベイ・パッカーズとの現在進行中の不和しかり、女優シェイリーン・ウッドリーとの婚約しかり。2週にわたって『Jeopardy!(ジェパディ!)』の司会を務めたこともそうだ。最後にフットボールフィールドに立ったとき以来、現MVPの公私両面が話題となってきた。

ロジャースは自分自身のことについてはあまり話してこなかった。

再び活動の場に戻る前に――ロジャースは現地火曜日にブライソン・デシャンボーと組んでゴルフのチャリティーマッチ“The Match(ザ・マッチ)”でトム・ブレイディおよびフィル・ミケルソンと戦うことになっている――、スターQBは過去数カ月に取り組んでいた重要なことについて語った。すなわち、自身のメンタルヘルスだ。

『Associated Press(AP通信)』によれば、ロジャースは現地5日(月)に「このオフシーズンには自分自身をどうケアするかについて集中してきた。全体的なパッケージとしてね」とザ・マッチの記者会見で語った。

「ワークアウトでのフィジカルな面だけじゃなく、精神的な部分で、意識面での訓練やメンタルヘルスにも取り組んだ。そういう部分でどういうケアがベストなのか? それがこのオフシーズンに僕がやってきたことだ。それなりの時間をかけ、自分がやったことをやり、やらなかったことをやらなかった理由はそこにある。そういう時間をもったことをとてもありがたく思っている」

「自分のメンタルヘルスに取り組む機会があったことにとても感謝しているんだ。抑うつの状態や、メンタルヘルスについて話すなら何らかの理由で話しても問題ないようなことについて、僕は取り組んでこなかった。これまでは自分の心構えをベストにするのは何なのかについて考えようとしてきた」

これまでのところ、そこにはグリーンベイと距離を置くことも含まれているようだ。春に契約交渉が難航した後、ロジャースはチームのオフシーズンプログラムのすべてに不参加だった。また、キャリアで唯一知るフットボールチームに対する自分の感情について、比較的、沈黙を保っている。月曜日に明かしたところによれば、それはきわめて意図的なことだったようだ。

「その部屋で最も声の大きい者が、最も賢い人間だとは限らない。最も声の大きい者が、必ずしも彼らのサイドのすべての事実を知っているわけでも、真実を把握しているわけでもない。自分の話す内容を選ぶことが、時に大きな賢明さにつながる。このオフシーズンは自分のことに取り組むのに多くの時間を費やしてきた」

現段階での最も大きな疑問はロジャースがパッカーズでの仕事を再開するかであり、その答えは依然見えないままだ。トレーニングキャンプまで3週間となる中、ロジャースの優先事項は内なる自分のケアにある。

「僕たちアスリートの全員にとって、メンタル面というのはものすごく重要だ」と言うロジャースは次のように続けた。

「それについて十分に話されていないと思う。だけど、自分自身に取り組む時間をとることは、僕たちが自分自身に贈ることのできる最高のギフトだと思う」

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