WRアダムスとパッカーズの長期契約交渉が決裂か
2021年07月24日(土) 04:29グリーンベイ・パッカーズはアーロン・ロジャースとの間で悪化した関係を修復することもできず、ナンバー1レシーバーとの将来に向けた架け橋を築くための試みも行き詰まっているようだ。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは情報筋の話として、パッカーズとワイドレシーバー(WR)ダバンテ・アダムスが長期契約延長の交渉を打ち切ったと報じている。両者は数カ月にわたって契約交渉を続けてきたが、最悪のところまで来てしまったとラポポートは付け加えた。
現行契約が切れる前に、当事者双方が延長の合意に達せられなかったのはこれが初めてということではないが、このニュースはこれに先立つものとして重要だ。ロジャースは数カ月前からパッカーズの経営陣に不満を持っており、そのチームメイトであるアダムスもまた、同様に上層部に不満を抱えていることから、アダムスの代理人とパッカーズの連絡もストップしてしまったという。
この2つの結果を踏まえれば、パッカーズは交渉戦術を再考した方が良さそうだ。
アダムスの代理人は水面下で交渉を続けているものの、ラポポートによれば、パッカーズからの提案はアダムスがNFLで最高額を得るべきレシーバーであることを認めていない模様。昨シーズン、タッチダウンレシーブにおいてリーグトップの18回を記録したアダムスは獲得ヤード数でもトップ5のレシーバーであり、それだけの報酬を得る結果を有している。28歳のアダムスにとっては今がチャンスと言え、その報酬を正当化するだけの統計データ(と試合映像)も持っているのだ。
アダムスとパッカーズの契約交渉が抱える現状は、春頃からランボー・フィールドを覆っていた暗雲をさらに悪化させるものと言えよう。アダムスは2021年シーズンもプレーすることが予想されているが、現時点でロジャースに同様のことは言えない。それでも、誰もが認識しながらも口に出したくない重大な問題を避けては通れない。オフェンスのトッププレーヤー2人、それもロースター全体のベストプレーヤーの2人が不満を抱えているというのは決して理想的ではないのだ。
ジョーダン・ラブを中心とするシーズンへの道のりは今回の情報が出回ることでスムーズには進まないだろう。加えて、今後、アダムスが執拗に契約状況を問われることは確実だ。2021年のグリーンベイには経済的な緊張感がつきまといそうだ。
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