デショーン・ワトソンがヒューストン・テキサンズに戻ってくる。ただ、この先がどうなるかはまだ分からない。

テキサンズのクオーターバック（QB）たちは現地25日（日）にトレーニングキャンプに集合しており、その中にはワトソンの姿もあったと『NFL Network（NFLネットワーク）』のイアン・ラポポートが伝えた。スターQBはキャンプ開始に向けた検査に参加していたものの、チーム組織に対する姿勢やトレードを要求している点には変化がないとラポポートはつけ加えている。

NFLネットワークのトム・ペリセロは、参加義務のあるキャンプを欠席した場合、ワトソンは毎日5万ドル（約550万円）の罰金を科されることになると伝えた。マッサージ中の性的暴力および不品行の申し立てによって3月から4月に22件の民事訴訟を起こされた5年目のベテランであるワトソンは、今もNFLの調査と警察の捜査の対象となっている。NFLはまだ重大な違反があったとは結論づけておらず、ワトソンをコミッショナーの除外リストには置いていないとペリセロは述べた。

差し迫って刑事責任を問われるような状況ではないため、現時点で課題となっているのはワトソンとテキサンズがいかに事態を進めていくかだとNFLネットワークのマイク・ガラフォロは伝えている。チームは4月以降ワトソンの状況について公式にコメントしておらず、新ジェネラルマネジャー（GM）のニック・カセリオは“法的プロセスを尊重”すると述べている。ワトソンが最後に公の場でコメントしたのは3月のことで、最初の訴訟の後に不適切な行為は一切なかったと主張していた。

3度のプロボウラーであるワトソンは訴えを受ける以前の1月の段階でトレードを要請していた。テキサンズのオフシーズンプログラムには参加していない。QBポジションに不確実性を抱えるテキサンズは、ベテランのタイロッド・テイラーおよびジェフ・ドリスケルと契約し、ライアン・フィンリーをトレードした後にリリースした。また、2021年NFLドラフトではチームの最初の指名権だった3巡目でデイビス・ミルズを指名している。

テキサンズの練習は水曜日にスタートする。

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