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ワクチン接種状況について言葉を濁すカウボーイズQBプレスコット、「それが重要なことだとは思わない」

2021年07月25日(日) 21:47

ダラス・カウボーイズのダック・プレスコット【James D. Smith via AP】

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチンを接種していない選手に関して、現地22日(木)に送られた覚書をチームたちが精査し、議論が白熱する中、この件に関してダック・プレスコットが考えを語った。

ダラス・カウボーイズのスタークオーターバック(QB)は23日(金)、ワクチンは打ったのかとメディアに質問された。これは彼より前に対応したチームメイトのランニングバック(RB)エゼキエル・エリオットを含め、キャンプ前のこの数カ月、多くの選手たちに投げ掛けられてきた質問だ。

昨年の夏にCOVID-19に感染しているエリオットは、接種を受けたと記者団に述べている。“チームのために毎週ベストな状況でいたいから”というのがその理由だ。一方、同じ質問に対するプレスコットの答えはそれほど明確ではなかった。

「それがそこまで重要なことだとは俺は思わない。HIPAA(医療保険の携行と責任に関する法律)に関わることだ」とプレスコットは述べた。「でも、ジーク(エリオット)の考え方は分かる。俺はみんなの意見を理解しているし、誰にでもその権利があると思う。そうでなければ俺たちはこの国に住んでいないし、今いる立場にいない。当然ながら、俺たちはこのパンデミック全体について、全体の状況、ワクチンについて自らを教育し、隣人たちを教育するためにもっといい仕事をしなければならない」

「チームは数字を把握するだろうし、この状況を通じて正しく前進し続けられるように行動してくれる」

木曜日に送られた覚書には、“あるチームがワクチンを接種していない選手もしくはスタッフの間でCOVID-19のクラスターが発生したために試合に臨めず、試合がキャンセルあるいは延期された場合、キャンセルもしくは延期の負担はCOVID-19のクラスターが発生したチームの負担となる“と書かれている。さらに、こうした状況下では失われた試合について両チームの選手たちに報酬は支払われないと言及されている。

プレスコットは、チームがワクチンを接種することの競争的意味について議論したことを打ち明けた。

「小さな話し合いはあったよ。一部の人たちがソーシャル上でいろいろ発言したから、当然議論が巻き起こる」と彼は述べた。「すでに言ったように、俺はこのチームが必要なところに到達すると自信を持っているし、お互いやチームを助け、今シーズンの可能性を高めるためにベストを尽くそうとしていることを知っている」

カウボーイズのオーナー、ジェリー・ジョーンズは21日(水)、キャンプ前のチームのワクチン接種率に“大変満足”していると述べていた。その中にプレスコットが含まれているのかは不明だが、ダラスは正しい方向に進んでいるようにみえる。

彼らがリーグのCOVID-19プロトコルを順守できるかはいずれ分かるだろう。

【M】