バッカニアーズで1年が過ぎて、ようやく「本音」が言えるようになったQBブレイディ
2021年07月31日(土) 03:33昨シーズン、トム・ブレイディは南に拠点を移して新たなチームをスーパーボウルへと導いた。しかし、本当の気持ちを口にできるようになったのは、このオフシーズンになってからだという。
思わずむせてしまうかもしれないが、現地30日(金)、ブレイディはそう言ったのだ。そしてどうやら、彼はさっそくそれを実行に移している。
「もっと本音で話せるようになったよ。チームメイトたち、コーチたちとの時間をすごく楽しんでいる」とタンパベイ・バッカニアーズの金曜日の練習を終えたブレイディは述べた。「環境が変わった。フットボールをプレーすること、ここのみんなとプレーすることをすごく楽しんでいる。皆さん、今日は悪い日に僕をつかまえてしまったね。今日の練習は(悪態)だったから、今の僕は虫の居所が悪いんだ。まったくさ」
7度のスーパーボウル王者に一体何が?
「コミュニケーションも完成度も悪いし、スローのミスに読み違い、何もかもがひどい1日だった」とブレイディは述べた。
彼は適切と思えた時にチームのパフォーマンスを批判することができるようになったというわけだ。7つのリングが物語っているように、NFLで勝ち方を知っている者がいるとすれば、それはブレイディだ。
失望した親の役割を演じるのにふさわしい選手がNFLにいるとすれば、やはり43歳のブレイディだろう。彼の口調から、一切の時間を無駄にするつもりがないのは明らかだ。7月終盤であっても、チームメイトに対してうわべだけの満足感を示すつもりはないようだ。
チームメイトたちもそれに気付いている。
「トムは偉大な男だよ。一緒にいると楽しい」とワイドレシーバー(WR)のスコット・ミラーは言う。「彼にとってはちょっと大変かもね。20歳も若い連中に囲まれているんだから。デビン(ホワイト)が言ったみたいに、彼は俺たちの父親みたいなものなんだ。いや、でもすごい人だし、一緒にいると楽しいよ」
「だけどそれと同時に、みんな分かると思うけど、彼はすごく真剣に取り組んでいる。勝つことが全てなんだ。俺たちは勝てなければ楽しめない。それがゴールなんだ。毎日ここに来て、1日も休まずに戦う。彼は何事も当たり前だなんて考えないんだ。もう1回勝ってやろうと思っている」
確かに、ブレイディの狙いは大物だ。彼が言ったように、一番お気に入りのリングは“次のもの”だ。だが、彼にはそれを裏付けるだけのハードウエアがある。チームがもう一つタイトルを取るためのチャンスを最大限に高めるためなら、彼は何でもするだろう。たとえ、そのために金曜日の朝から小言を言わなければならないとしても。
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