ブラウンズWRベッカムのACL断裂からの復帰に「普通ではない」と驚くGMベリー
2021年08月01日(日) 12:39ワイドレシーバー(WR)オデル・ベッカムがACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)を負傷した時期、クリーブランド・ブラウンズは2022年シーズンに向けて疑問の残る立場に置かれていた。しかしながら、トレーニングキャンプの最初の週にベッカムがその不安に応えた。
現地7月27日(火)にブラウンズのキャンプに合流し、身体検査に合格したことを受けて、ブラウンズがプレシーズンのトレーニング活動を開始するタイミングで全面的に参加できる道が開かれたベッカムは、その初週にブラウンズの意思決定者の注目を集めることに成功している。
ブラウンズのジェネラルマネジャー(GM)兼副社長であるアンドリュー・ベリーは、金曜日に『Akron Beacon Journal(アクロン・ビーコン・ジャーナル)』を通じて次のように語った。
「“この選手はケガ明けが素晴らしい”という話をよく耳にするが、オデルは・・・正直なところ、ときに普通とは異なることがある。彼の努力が実を結び、今の彼があるのは本当にすごいと思う。彼がオフシーズンに発揮した集中力と献身的な努力のたまものだ」
ベッカムのプレースタイルは類まれなる俊敏性と瞬発力でスペースを作ってパスをキャッチし、ベッカムを倒そうと挑む相手守備陣を愚か者に見せてしまう。驚異的なフットワークの速さは有名だが、これは健康な両膝があって初めて成り立つ。
10月にACLを断裂したときには保証されていなかった健康状態が、再び彼の強みになった。
ベリーGMは「オデルはダイナミックな選手だ。彼がフィールドにいると、オフェンスにさらなる広がりが生まれる。今シーズンの彼の復帰を楽しみにしている。われわれはできるだけ多くの才能ある人材を求めており、オデルはリーグのこのポジションで最も才能ある選手の1人だと思う」とコメントしている。
ベッカムとブラウンズにとっては今が重要な時期だ。ベッカムは出場許可を得ているものの、インパクトのある選手としてシーズンを全うするためには、膝の管理が非常に重要になる。
ベッカムはストレスに対する身体の反応に非常に敏感なタイプの選手として知られており、例年、OTA(チーム合同練習)をスキップし、自分に最適だと思われる方法でトレーニングしている。今はその知識を生かし、2021年のシーズンに向けてベストな状態で臨むことが重要だ。
ベリーGMは次のように付け加えている。
「私たちは医師やトレーナー、パフォーマンススタッフの意見に耳を傾け、彼らのデータや推奨事項を参考にする。なぜなら、ケガから復帰した選手に一番したくないことは、早く負荷をかけすぎて、最終的にケガをぶり返させてしまうことだからだ。そうなってしまうのは簡単なのだ」
このまますべて計画通りに進めば、AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)北地区での優勝争いは当然ながら、それ以上の活躍を期待される2021年シーズンが幕を開ける頃には、ブラウンズはスーパースターのレシーバーを擁していることだろう。
【RA】