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先発の座を争えないことに不満を抱くカーディナルスLBヒックス

2021年08月02日(月) 13:00


アリゾナ・カーディナルスのジョーダン・ヒックス【AP Photo/Rick Scuteri】

アリゾナ・カーディナルスのラインバッカー(LB)ジョーダン・ヒックスはルーキーイヤーからほぼずっとスターターとして活躍してきた。

しかし、2021年のシーズンを迎えるにあたり、ヒックスはもはやNo.1の座を維持できないという嫌な現実に直面している。

ヒックスは現地31日(土)に、NFLドラフト直後にジェネラルマネジャー(GM)スティーブ・ケイムからこの知らせを受けたことが、5月にトレードを希望するきっかけになったと明かした。ヒックスは会話の内容を理解しながらも、最後には残念な気持ちになっていたという。

スポーツ専門局『ESPN』の取材に答えたヒックスは次のように述べた。「彼がストレートに話してくれたことを尊重した。彼がトレードを成立させるために俺と協力すると言ったことを尊重したんだ。でも、尊重すべき部分がある一方で、出場する機会があればよかったのに、とも思う。それが俺の求めていたことだから」

OTA(チーム合同練習)とミニキャンプを欠席したヒックスは、この申し出から3カ月が経過した現在もチームの一員として活動している。

トレーニングキャンプに参加すると決断したことで、29歳のハワードの役割はより指導者的なものに移行し始めた。2年目のLBアイザイア・シモンズと、ベテランの先発の座を奪った2021年の1巡目のゼイベン・コリンズが後任になる予定で、ヒックスは除け者になってしまった。

悔しさが残っていても、ヒックスはそれを気にせずに頑張っている。この先も、若い二人やチームメイトを全力でサポートしていくつもりだ。

「俺は自分が何者であるかを揺るがそうとはしない」とハワードは言う。「自分が先発していようがいまいが、助けが必要な人を助けるつもりだよ。多くの知識を共有できると思っているからね」

これまでのところ、ヒックスはコリンズの活躍を高く評価しており「ディフェンスをブロックする能力があり、現場で指揮を執ることができる」と称賛している。

ハワードの当面の主な役割はコリンズとシモンズが第1週に間に合うようにサポートすることだが、周知の通りそれはいつでも変更可能だ。ヒックスは機会さえあれば、自分がローテーション以上の役割を果たすことができると確信している。

ヒックスは「現時点でこのリーグでスターターになれることを、これまでの経歴とここでの2年間のリーダーシップ、フィールドでのプレーで証明できたと思っている」と述べ、次のように続けた。

「だから、ここであろうと、どこか他の場所であろうと、競争する機会があれば先発の仕事をすることができると思うんだ」

同じことを信じているチームがあるかどうか、見ていこう。

【RA】