コルツQBウェンツが一転して手術へ、離脱は5週間から12週間になる可能性
2021年08月03日(火) 05:48カーソン・ウェンツが急きょ、負傷した足の治療のため、手術を受けることになった。
インディアナポリス・コルツのフランク・ライクHC(ヘッドコーチ)は現地2日(月)、クオーターバック(QB)ウェンツが同日に骨折した足の修復手術を受けると明かした。
ライクHCによると、初期に見込まれる復帰までの期間は5週間から12週間になるとのこと。レギュラーシーズン開幕までに復帰できる可能性もあれば、10月後半まで離脱を余儀なくされる可能性もあるという幅の広さはリハビリの不確実性を際立たせている。
「5週間から12週間というのは本当だ。われわれには分からない」と語ったライクHCは、医師によればウェンツは高校時代に足を痛めており、時間の経過とともに骨折した骨が緩み、痛みが生じているのだと説明。今回の手術でその骨を取り除くそうだ。
ウェンツは手術ではなく、休養とリハビリによって治療する計画を立てていたが、それを明かしてから24時間と経たぬうちに方針を変更している。ウェンツが負傷したのは先週の木曜日で、足の専門医であえるロバート・アンダーソン医師と面談して今後の方針を決定した。
コルツはこのオフシーズンに、2021年ドラフト3巡目指名権と2022年ドラフトの条件付き2巡目指名権を引き換えに、フィラデルフィア・イーグルスとのトレードでウェンツを獲得している。2022年の指名権が1巡目になるには2021年シーズンにウェンツがコルツのスナップのうち75%に参加するか、参加率70%以上かつプレーオフ進出が条件だ。もし、ウェンツが12週間にわたって出場できないとすれば、イーグルスが1巡目指名権を手にする可能性は危うくなる。
コルツはライクHCの下でウェンツが調子を取り戻すことに大きな信頼を寄せていた。その信頼がすでに障害となりつつある。28歳のウェンツがキャリアを通して負傷による欠場を強いられたのはプレーオフを含めて13試合。2021年にはこれが増えるかもしれない。
コルツがロースターに保険をかけていないことは明白だ。ウェンツが負傷して以降の練習では2020年ドラフト4巡目指名を受けたジェイコブ・イーソンがほとんどのレップスに参加している。コルツのロースターにはサム・エリンガーとジェイレン・モートンに加えて、先週末に契約したばかりのブレット・ハンドリーが登録されているが、バックアップメンバーが重要な役割を担わなければならないことになれば、難しいシーズンスタートになるだろう。2021年シーズン序盤5試合でコルツが対戦する相手はいずれも昨季に10勝以上しているチームばかりだ。その5試合の対戦相手の勝率は合わせて67.5%、NFLでもトップに値する。
ジェネラルマネジャー(GM)のクリス・バラードはウェンツが手術を経てリハビリに励んでいる間のギャップを埋めるため、別のベテランクオーターバックを迎え入れることを視野にトレード市場に目を向けているかもしれない。シカゴ・ベアーズのバックアップQBを務めるニック・フォールズはイーグルス時代にウェンツとライクHCとともに戦った仲であり、ジャクソンビル・ジャガーズのQBガードナー・ミンシューも、今後数週間のうちにコルツがトレードを検討できるオプションに入るだろう。
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