ライクHCとの再タッグは歓迎ながらも“今はベアーズの一員”とQBフォールズ
2021年08月03日(火) 11:11ニック・フォールズが再びカーソン・ウェンツの代役に指名されることはあるのだろうか?
シカゴ・ベアーズのヘッドコーチ(HC)マット・ナギーがフォールズのようにスーパーボウルリングを手にしたことのあるクオーターバック(QB)を3番手に持つトレードの価値の高さについて話してからわずか2日、すでにこのポジションに助力を必要とするチームが現れている。カーソン・ウェンツを足の負傷で失ったインディアナポリス・コルツだ。
フォールズが2017年にフィラデルフィア・イーグルスで負傷したウェンツの代役を務め、第52回スーパーボウルでタイトル獲得に至ったエピソードは良く知られている。
コルツのヘッドコーチ(HC)であるフランク・ライクは当時イーグルスの攻撃コーディネーター(OC)を務めており、条件としてはかなり整っていると言える。フォールズはトレードされることがあるなら行先については関与したいという意思を明らかにするとともに、ライクHCを高く評価していた。
「いいかい、フランク・ライクはこれまでの歴史の中で、一番ではないかもしれないが、俺のお気に入りのコーチの一人だ。彼は選手としての俺を理解している」とフォールズは言う。
「彼は人としての俺も理解している。だけど、知っての通り彼らとは何の話もしていない。今の俺はシカゴ・ベアーズの一人だ。ただ、彼は俺を知っている。理解してくれている」
先週に足を負傷したウェンツが手術を受けることになり、コルツはその力を5週から12週にわたって失う。コルツは先発QBをなくしたのみならず、バックアップの選択肢――ジェイコブ・イーソン、ブレット・ハンドリー、新人のサム・エリンガー――にも信頼性を感じさせるメンバーがいない。フォールズには彼らに欠けているものがある。すなわち、経験だ。
フォールズが第52回スーパーボウルのMVPに輝いてからまだ4年が経っていない。しかし、最高の舞台を経験してからのキャリアは、それほどの幸運に恵まれていなかった。2019年にはジャクソンビル・ジャガーズで苦戦し、昨年はシカゴ・ベアーズで7試合に先発している。もう一度移動することがあるならば馴染みやすさを求めているというフォールズは、次のように語った。
「このリーグでは、知らない人のところには行きたくないものさ。それは望んでいない。素晴らしいコーチたち、最高のコーチングスタッフがいれば、それは特別なことさ。フィリーで俺たちが素晴らしかったのは、素晴らしいコーチングスタッフがいたからだ。彼らが俺たちを成功できるポジションにさせてくれたし、それが示されている。それが示されたと、誰もが言うことができるだろ。だけど、知らない人がいるところにただ行くのは嫌だ。そのオフェンスを知らず、その道に行ったことがなければ、楽しくない」
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