NFL復帰を完全に除外してはいないとフィリップ・リバース
2021年08月04日(水) 15:27フィリップ・リバースはNFLでのプレーを完全に終えたわけではないのかもしれない。
プロとして17シーズンを送り、7か月ほど前に引退を発表したリバースが、2021年シーズンの終盤にカムバックする道を閉ざしてはいないと『Los Angeles Times(ロサンゼルス・タイムズ)』のサム・ファーマーに語っている。
リバースは高校フットボールのコーチングに集中していると明言する一方で、シーズン終盤に自分を必要とするチームがあるならば、カムバックもあり得ると話している。
「僕はただ準備が整った状態を維持するつもり」と39歳のリバースは語った。
「ここははっきりさせておきたいんだけど、12月や1月にプレーすると予測しているわけじゃない。一つには、自分を望む誰かが必要で、二つには、それが正しくなきゃいけない。でも、それを完全に否定してはいない」
リバースは今の自分の身体が正確にはプレーに向けた状態ではないものの、それでも良い状況を保っていると説明している。
「そこには至っていない。戻りつつある。先週に(トレーニングキャンプに)集合しなきゃならなかったとしたら、ウエイトが仕上がっていなかったのは確かだ。でも、リフティングやランニング、ショットの部分は戻しつつある。たまにこの暑さの中、ここでボールを投げている。いい汗をかくのはそれほどキツイことじゃない」
ロサンゼルス・チャージャーズで16シーズンの見事なキャリアを送った後、リバースは2020年をインディアナポリス・コルツで過ごした。プレーオフ進出を決めたリバースはシーズン終了をもってキャリアに幕を引くと決断。キャリアを通じて63,440パスヤード(歴代5位)、タッチダウンパス421回(歴代5位)、プロボウル選出8回を記録している。
リバースは2020年8月にセントマイケル・カソリック高校フットボールチームのヘッドコーチに指名された。実際に就任するのは引退してからとの話であり、2021年1月にそれが実現している。
セントマイケル高校は現地8月26日(木)に2021年シーズンを開始する。9試合のレギュラーシーズンは10月末に終了するものの、リバースとチームはプレーオフを狙っている可能性がある。
それが、ある種のタイムラインを示している。
ファーマーが指摘するように、コルツはクオーターバック(QB)カーソン・ウェンツが負傷して12週にわたって戦線を離脱する可能性がある。ジェイコブ・イーソンがコルツのQB1スポットを占めると予測され、デプスチャート全体に経験が不足している中、リバースは妥当な選択肢だと考えられる。しかし、リバースの準備が整う頃には、ウェンツも復帰できる可能性がある。
今のところ冬にどのチームがリバースを起用可能かを考えてもあまり意味はないが、いずれ殿堂級のQBの出撃準備が整うことは、シーズンの重要な局面においてドラマティックな要素になるはずだ。
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