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新人QBランスの出場機会は「ある」と49ersのシャナハンHC

2021年08月09日(月) 00:23


サンフランシスコ・49ersのトレイ・ランス【AP Photo/Jeff Chiu】

サンフランシスコ・49ersの新人クオーターバック(QB)トレイ・ランスがチームのオフェンスを完全にコントロールできるようになるのは、ほんの数週間のことかもしれないが、少なくとも、ドラフト全体3位指名のルーキーは今季に重要な場面で活躍の場を手にすることになるだろう。

ヘッドコーチ(HC)のカイル・シャナハンは「トレイは今年、うちでプレーする。皆さんが急いでツイッターを見にいったことは知っている」と言い、次のように続けた。「状況に応じてプレーすることになるだろう。だからといって、彼がスターターになるというわけではないが、出場する予定なのだから、可能な限り、その準備をさせなければならない」

シャナハンHCはこのキャンプ期間中、QBジミー・ガロポロが事実上のスターターであることを巧みに主張している。つい数日前には、ベテランのガロポロがベストな状態でプレーすれば、どんなルーキーにも勝てると話していた。非有力校の出身で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によるシーズン中止に加えてアーリーエントリーしたこともあり、ランスは大学時代に17試合にしか先発していないことを踏まえると、シャナハンHCがランスに向けられるスポットライトを和らげたいと考えるのも理解できる。

しかし、ランスの才能はベンチにとどめておくにはもったいなさすぎると思わせる兆しが見えてきた。現地3日(火)には初めて参加したファーストチームの練習で、ノースダコタ州立大学時代に危険なラッシャーとして活躍していた通りの走りを披露している。また、練習ではトレント・シェフィールドに絶妙なディープパスを出し、その映像はすでに100万回以上再生され、ランスフィーバーの熱をさらに高めた。ランスを獲得するためにチームが費やしたものを考えるとなおさら、49ersのファンはランスの出場に期待していると言えよう。最初の指名権を使っただけでなく、今後の1巡目指名権2つを含め、複数の指名権をトレードに出して指名順を全体3位にまで繰り上げたのだから。シャナハンHCがランスの貢献度に応じて、どういった代わりのパッケージを用意するかは大いに期待されるところだ。

また、オフシーズンの仕事ぶりをコーチングスタッフから称賛されたガロポロの競争心にも火がついたようだ。

もちろん、そうあるべきだ。

なぜなら未来はランスに託されているのだから――チームがドラフトで見せた投資はそれを物語っている。

【RA】