レイブンズ加入のLBヒューストン、スティーラーズと契約する「目前だった」
2021年08月09日(月) 00:54フリーエージェント(FA)の契約締結の報があれば、才能ある選手を逃したチームがいたというニュースがつきものだ。
新たにボルティモア・レイブンズに加入したラインバッカー(LB)のジャスティン・ヒューストンは現地7日(土)、複数の好条件のオファーを断ってAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)の長年の競合相手と契約したことを明かした。断られたチームの中にはレイブンズにとって最大のライバルも含まれている。
報道陣に対し、「スティーラーズともう少しで契約するところまでいっていた。ヤバいだろ。あそこも検討していたチームのひとつだったんだ」と話したヒューストン。
ヒューストンがNFLで最も尊敬されているパスラッシャーの1人であることを考えると、ピッツバーグではなくボルティモアに向かうことは、将来的に両チームに大きな影響を与えることになるかもしれない。
言うまでもなく、選手がスティーラーズからレイブンズに移籍したり、逆にレイブンズからスティーラーズに移籍したりすることは、NFL史上最大のライバル関係だと言っても過言ではない両者の燃えさかる炎に油を注ぐ結果となる。
ヒューストンがこの長年にわたる争いを考慮して所属先を選択したとは考えにくいが、ヒューストンの一件はライバルである2チームの激しい物語における最新章の一部となった。ヒューストンがボルティモアに移籍した本当の理由はもっと現実的なものだ。
土曜日、ヒューストンは「スキームを楽しめて、自分の才能を発揮できるところに行きたかった。それが一番うまくいくと思うからね」と明かしている。
2021年には同様の効果を発揮しないかもしれないが、T.J.ワットを起用したパスラッシュよりも、カライス・キャンベルを含むパスラッシュにヒューストンを加えることは、ジョン・ハーボーHC(ヘッドコーチ)率いるチームにとっては貴重な増員と言えるだろう。
ヒューストンがライバル関係の正しい側に加わったかどうかは、シーズンが終わるまでに分かるだろう。
【RA】