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ブラウンズとの契約延長時期について「気にしない」とQBメイフィールド

2021年08月10日(火) 06:59


クリーブランド・ブラウンズのベイカー・メイフィールド【AP Photo/Jeff Roberson】

この1週間で、クリーブランド・ブラウンズのクオーターバック(QB)ベイカー・メイフィールドと関係のある2人の選手が巨額の契約延長に合意した。

1人目はブラウンズのチームメイトであり、2018年ドラフトで同期となったランニングバック(RB)のニック・チャッブだ。3年3,660万ドル(約40億1,400万円)の契約延長に合意し、少なくとも2024年までブラウンズにとどまることになっている。

2人目は、重要度としては間違いなく高い、2日前に判明したQBジョシュ・アレン(バッファロー・ビルズ)の契約だ。メイフィールドが全体1位で指名されたドラフトで、全体7位指名を受けたアレンが、1年あたりの平均額でパトリック・マホームズ(カンザスシティ・チーフス)に次ぐ、2億5,800万ドル(約284億3,500万円)の巨額の契約延長に合意した。

チームメイトや同じポジションで成功を収めたドラフトメイトたちが高額な契約延長に成功している一方で、メイフィールドはルーキー契約の最終年である2021年のシーズン開幕まで1カ月しかない状況の中、まだ契約締結に至っていない。

メイフィールドは、ブラウンズが長年抱えたクオーターバックの課題を解決してくれる存在であるにもかかわらず、長期契約を結ばずに新しいシーズンに臨む可能性があるものの、メイフィールドにさほど気にした様子はない。

現地8日(日)、報道陣にアレンの契約について聞かれたメイフィールドは「俺は勝つことだけを考えている。あとはなんとかなる。特にタイムラインがあるわけじゃないしね」と答えたと『NFL Network(NFLネットワーク)』のアディティ・キンカブワラが伝えている。

メイフィールドは夏の間、新しい契約に関してずっと同じような考え方を持っており、7月下旬には「全てなるようになる」と言っていた。しかし、2018年ドラフト組のクオーターバックたちに市場が設定された今、いよいよ物事が動き出すかもしれない。

ビルズがアレンにしたように、今度はブラウンズがシーズン開始前に延長交渉を望むと思うか、と聞かれたメイフィールドは「俺は交渉をしていないから率直に言ってどうでもいい」と答えた。

ビルズはアレンの契約において、6シーズンで1年あたりの平均4,300万ドル(約47億3,900万円)と契約時には史上最高額の1億ドル(約110億2,100万円)の完全保証をすることになった。メイフィールドとの交渉は2018年に全体32位で指名されたQBラマー・ジャクソンの交渉とともに、この影響を直接受ける。しかし、アレンやジャクソンとは異なり、メイフィールドはまだMVP級のシーズンを送っていない。ジャクソンは2019年のMVPを獲得し、アレンは昨シーズンに1位のアーロン・ロジャースに次ぐ投票数を獲得した。つまり、キャリアの節目を迎えたメイフィールドにとってアレンの契約が取り掛かりのポイントになることはないかもしれないが、それでも、より高いレベルになる可能性はある。

シーズン初戦でブラウンズとチーフスが対決するまでの1カ月でメイフィールドとブラウンズが契約延長の合意を望む場合、メイフィールドの契約金額はアレンを下回ることになるだろう。ただ、シーズンに入ってから交渉することも可能であり、メイフィールドの契約年を前に、2022年のオフシーズンまで持ち越すこともできる。その決断はリスクがあるとも言えるが、契約はより明確になるかもしれない。

メイフィールドがブラウンズのフランチャイズクオーターバックであることは否定できない。過去20年間にブラウンズに連勝記録をもたらし、ポストシーズン進出に導いたのは他に誰がいるだろうか。若手クオーターバックのトップ5に入るような報酬を得られるかどうかは疑問だが、その点についてメイフィールドはまったく気にしていないようだ。

【RA】