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コルツHC、QBウェンツとGネルソンは順調も「時期尚早」

2021年08月12日(木) 04:45

インディアナポリス・コルツのカーソン・ウェンツ【NFL】

インディアナポリス・コルツがトップクオーターバックと要となるラインマンの状態を垣間見るまでまだ少し時間がかかりそうだ。

コルツを率いるフランク・ライクHC(ヘッドコーチ)は現地11日(水)、『Inside Training Camp Live(インサイド・トレーニング・キャンプ・ライブ)』に出演した際、クオーターバック(QB)カーソン・ウェンツとガード(G)クエントン・ネルソンがいつ復帰できるかは分からないとしながらも、かなり楽観的な様子をうかがわせた。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のコリーン・ウルフに対し、「彼らが非常によくやっていると話すのは構わない。ただ、時期尚早だ」と語ったライクHCは「現時点でのあらゆる兆候は、皆さんが彼らに何を思うかは別として、われわれはプラスがあると見ている。つまり、実際に出してみてテストしなければ何とも言えない。より大きなレベルでそれが実現するとすれば1週間か、その程度は先になるだろうが、今のところはすべての兆候がとてもポジティブだ。シーズン第1週か第2週か、いつになるというのは分からないものの、すぐに分かるだろう」と続けた。

もし、今後2週間のうちにウェンツもしくはネルソンのどちらかが足の回復状態を確認するためにフィールドに復帰できれば、5週間から12週間という幅のある期間の中で、短い方のタイムフレームで実現に至る可能性はあると考えられる。とはいえ、ウェンツやネルソンが術後1カ月も経たずに復帰するというわけではない。

ライクHCはあらゆる可能性を残しつつ、多くの期待を持たせぬためにも現時点では意図的に曖昧にしていると考えられる。ケガの状態、回復状態、リハビリの状態など、詳細は不明ながら、復帰までのタイムフレームに幅があることから、早めに復帰するとすれば、多くのことが順調に進まなければならないということは分かる。ヘッドコーチにとっては今の時点で安全策を取る方が簡単なのだ。

また、少なくとも自身が似たような経験を持つライクHCには、コーチングする立場でもこういった状況に対応するための独自の装備がある。ライクHCはかつて、バッファロー・ビルズでジム・ケリーのバックアップQBを務め、NFL史上最大の大逆転劇として知られる試合に勝利してフットボール界に名を残した。

その経験を含め、多くの経験から、ライクHCはフットボールが1人(今の場合は2人)ではなく11人全員でやるものだと分かっている。その知識が慰めになっているようで、ライクHCは次のように話した。

「バックアップとして出場した私が手にした最大の収穫は、ここには素晴らしい選手たちがそろっているということ。われわれはボールをつないでいける。アウトサイドには素晴らしいプレーメーカーたちがいる。非常に素晴らしいディフェンスと優れたスペシャルチームもいる」

「スーパースターになる必要はない。われわれにはスーパーロースターがあるのだから、スーパースターチームになろうじゃないか。それぞれが自分の仕事を果たし、試合でプレーし、パスを成功させ、ファーストダウンを取る。その道すがら、いくつかビッグプレーを展開する。われわれにはそれができるタレントがいるのだ。無理をせず、ひとつひとつのプレーを大切に、自信を持って正しい考え方を貫く」

【C】