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「ミスを恐れてはいられない」とジェッツのルーキーQBザック・ウィルソン

2021年08月12日(木) 17:50

ニューヨーク・ジェッツのザック・ウィルソン【AP Photo/Bill Kostroun】

全ての若いクオーターバック(QB)がそうであるように、ニューヨーク・ジェッツのルーキー、ザック・ウィルソンもNFLで自分ができることと、できないことの境界線を探っている。

現地11日(水)の練習で、ブリガムヤング大学出身のウィルソンは危うくラインバッカー(LB)のC.J.モズリーにインターセプトされかけたが、そこから立て直し、堅実にセッションを終えた。

練習後ウィルソンは記者団に対し、今は日々現場の状況に合わせて学んでいるところで、練習でのターンオーバーは心配しておらず、むしろそうしたことは大事な試合に備えるためのレッスンとして利用していると述べた。

「ボールをケアするのは100%クオーターバックの仕事だ。ここで、ドラフトされた時からの俺のゴールの1つは、どれだけ早くこのNFLのゲームに適応できるかってことだった」とウィルソンは『SNY』に語った。「ミスを恐れてはいられない。練習ならなおさらだ。これは試合じゃない。俺は今ここで、どこまでなら切り抜けられて、どこからダメなのかを学んでいるところ。だから時には、本物の試合だったら投げないけど、“ちょっとここを試してみて、どこまでならやれるかみてみようかな”ってこともある。試合が近づくにつれて、しっかり自分で学ばなきゃならない。あの状況については、C.J.が手をかけていた。それでもプレーを作った。そしたら、次にああいう状況、ああいう感じになった時には、しっかりボールをチェックするだろう。俺たちはそのために練習しているんだ。ああいう状況でもプレーできるようになるためにね」

これこそ、ウィルソンが練習に対して持つべきメンタリティとアプローチだ――特にキャンプの序盤では。

練習中のターンオーバーにとらわれてしまうのは簡単だ。傍観者にとっては目につきやすい失敗でもある。だが、トレーニングキャンプの成績に意味はなく、新しいことを試し、境界を探るQBにとって重要ではない。

立て直しを図るジェッツの先頭に立つウィルソンは、浮き沈みの大きいキャンプを過ごしているというのが大方の予想だ。今週初めに『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ガラフォロは、彼が7対7のレペティションでボールを長くホールドし過ぎており、パスラッシュのない中でリリースに時間をかけ過ぎていると伝えた。

ヘッドコーチ(HC)のロバート・サラーは今週、ルーキーたちにはいくらかの苦戦が予想されると認めている。

「このリーグでルーキーとしてクオーターバックを務めるのは簡単なことではない。クオーターバックはそれが顕著だ」と9日(月)にサラーは述べた。「だがそれは良くなる前にいったん悪化するだろう。それでも彼は、日々を積み重ねることができる地点にいる。彼と彼の能力、そしてミスを理解して修正し、より良いプレーへとつなげる彼の能力にわれわれは絶対的な自信を持っている」

若き司令塔たちの学習プロセスの一部には、NFLのスピードを理解し、大学時代と比べて目の前のディフェンダーたちのレベルがはるかに高度だと理解することが含まれる。彼のコメントに基づけば、ウィルソンはすでにそうしたレッスンに対処していることになる。

彼らにとってプレシーズン最初の試合となる14日(土)のニューヨーク・ジャイアンツ戦は、2021年の戦いに向けてウィルソンが前進を示す最初のチャンスだ。

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