クオーターバック（QB）トレバー・ローレンスはジャクソンビル・ジャガーズの救世主として選ばれたとはいえ、先発の座にやすやすと就けるわけではない。

現地12日（木）、ジャガーズのヘッドコーチ（HC）を務めるアーバン・マイヤーは報道陣に対し、ローレンスと元スターターのガードナー・ミンシューの両者がクリーブランド・ブラウンズとのプレシーズン初戦に出場すると話した。マイヤーHCは土曜日のブラウンズ戦でどちらのクオーターバックが先発するかを明らかにしなかった。

一般的にプレシーズン第1週のスターターは競争がどのように展開するかを示す最初の指標となるが、2人のQBがレップスを分け合い、最初にスナップを受ける選手を明かさないことで、多くのヘッドコーチは当初の想定に対抗することができることから、指揮官がその道をたどることはよくある。

しかし、マイヤーHCはそこまで言及せずにミンシューの仕事ぶりを称賛し、この件に関する可能性を残している。

マイヤーHCはミンシューについて次のように語った。

「私はミンシューを尊敬しているし、気に入ってもいる。彼は戦士であり、競争者、そしてファイターだ。ミンシューにもそう伝えた。私はただミンシューをとても尊敬していて、彼は毎日、毎日、その期待に応えてくれる」

クオーターバック争いという点では、ローレンスがレギュラーシーズン第1週に先発出場しないというのは、よほどのことがない限りあり得ないだろう。昨秋の時点で早々にドラフト全体1位指名が確実視されていたローレンスを、幸運にも指名したチームがフランチャイズの顔として彼を送り出すのは時間の問題だ。

その点において、マイヤーHCは1カ月後に控えるヒューストン・テキサンズとのシーズン初戦でローレンスが先発しない可能性が本当にあるのかと聞かれ、「本当に可能性があるのかって？　近くなると答えが出ると思う」と答えている。

マイヤーHCはしばしば考えを内に秘めており、たとえ手札が表向きに配られていたとしても、彼にとって初めてのNFLのシーズンでは手の内を見せないつもりだ。マイヤーHCは報道陣に対し、このポジションはまだオープンな競争状態にあると語ってはいるものの、これは何よりも形式的な返答のように思われる。

未来は16番のローレンスが握っている。レギュラーシーズン開幕まで残り31日だ。

【RA】