ジェッツWRムーアの攻撃部門最優秀新人賞に「賭ける」とA.J.ブラウン
2021年08月13日(金) 15:26
ニューヨーク・ジェッツのヘッドコーチ(HC)ロバート・サラーは、現地12日(木)に行われた練習でワイドレシーバー(WR)エライジャ・ムーアが大腿四頭筋を痛め、MRI検査を受けることになったと報道陣に伝えた。
フローラム・パークから聞こえてくるあの音の正体、それは勢いを増すムーアの熱狂だ。
ジェッツに移籍してからの数カ月間、ムーアはチームの練習を見守る報道陣を魅了し、少なくとも練習ではハイライトメーカーとしての評判を少しずつ高めてきた。ジェッツが地元のライバルであるニューヨーク・ジャイアンツと、ともに本拠地とするスタジアムで対戦する土曜日に、ムーアはNFL選手として最初の出場機会を得る。
それはムーアの絶え間ない努力を背景に非常に生産性の高いキャリアを構築していく初めの1日となると、ムーアの大学時代のチームメイトであり、現在はNFLでWRとして活躍するテネシー・タイタンズのA.J.ブラウンは信じている。
ブラウンはポッドキャストの『Raw Room(ロー・ルーム)』に出演した際、知り合いの中で最もハードワーカーは誰かと聞かれ、ムーアの名前を挙げた。
「ムーアの身体能力の問題じゃない。そういうことじゃないんだ。ムーアの考え方さ。だからこそ俺たちは別の次元で意気投合したんだ。・・・そうそう、学生時代にはD.K.(メットカーフ)と一緒に住んでいた。それで(ムーアが)学校に来たとき、俺は“よう兄弟、一緒に住もうぜ”と言ったんだ。俺はすでにクレイジーだったからね。ムーアがいないとなおさら。ムーアは俺をより良くしてくれる存在でしかなかった」
「ムーアが最初のタッチダウンを決めるために、俺が試合に出たこともあるんだぜ。コーチがプレーを指示したんだ。なぜなら俺はムーアの仕事ぶりを見ているからな。ムーアが何をしたかったのかも、彼の夢も知っている。ムーアは今年、ジェッツで大活躍すると思う」
ムーアの勢いは、ブラウンの次の宣言でさらに加速する。
「ムーアは本物のスリーパーだ。オフェンスの最優秀新人賞は他の誰とも間違えることなく彼に賭けるつもりだ。俺はムーアより前にいた人たちを信用していないわけじゃない。でも、誰も彼には手を出さない。ルートも手も、何もかも関係ない。出てきた人は誰も彼に干渉しない」
ムーアにとっては高いハードルではあるものの、不可能ではない。このような賞を受賞すれば、ムーアはダック・プレスコット、アルビン・カマーラ、セイクワン・バークリー、カイラー・マレー、ジャスティン・ハーバートと肩を並べることになる。また、レシーバーとしては、2014年に同じニューヨークのワイドアウトであるオデル・ベッカムが受賞して以来の受賞となる。
ムーアの活躍はもう一人のルーキーであるクオーターバック(QB)ザック・ウィルソンにかかっている。ウィルソンはNFLの最初のキャンプでまだ足を動かしていない。しかし、もし体格の良いブラウンが予想しているように仕事に対する信条が重要になってくるとすれば、ムーアはかつてのミシシッピ大学のチームメイトであるブラウンを占い師にしてしまうかもしれない。
【RA】