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パッカーズQBロジャース、「昨年のこの時期はグリーンベイでの最後の年になると思っていた」

2021年08月17日(火) 12:39

グリーンベイ・パッカーズのアーロン・ロジャース【AP Photo/Matt Ludtke】

クオーターバック(QB)アーロン・ロジャースはグリーンベイ・パッカーズとの今後の関係についてのうわさが飛び交うオフシーズンを過ごした。意見の相違はロジャースがトレーニングキャンプに復帰して自分の気持ちを率直に記者会見で話し、将来の契約に関する決定を2022年に延期することで終わりを迎えている。

2020年AP通信年間MVPに輝いたロジャースはピーター・キングの『Football Morning In America(フットボール・モーニング・イン・アメリカ)』のコラムで、前回のトレーニングキャンプでは2020年がグリーンベイでの最後の活動になると思っていたと語っている。

ロジャースはキングに「去年のこの時期は、このシーズンがグリーンベイでの最後の年になるんだろうなと思っていた」と話した。

前回のキャンプの状況は大きく異なっている。パッカーズはいずれロジャースの後を引き継ぐ選手として、4月に行われたドラフトでトレードアップしてジョーダン・ラブを指名したばかりだった。ベテランQBのロジャースは明らかに軽視されていると感じており、若手QBがプレーする割合が加速度的に増えていることを考えると、パッカーズが早々に動くことが想定されていた。

昨年はラブがその成長を示すことのできるプレシーズンがなく、ロジャースの様子を見たグリーンべイは37歳のQBと袂を分かつプランのないオフシーズンを構成した。

思慮深く、冷静で、自信に満ちたロジャースはこの状況に対して禅的なアプローチを続けている。オフシーズンをスキップしたり、フロントオフィスに横やりを入れたりするなど、自分でコントロールできることはコントロールし、そうでない部分に関してはあまり気にしないという姿勢で1年を過ごしてきた。

ロジャースはキングに「俺が毎日接しないといけないのはスタッフとチームメイトだ」と話し、ヘッドコーチ(HC)を務めるマット・ラフルアーとの関係にも言及した。

「スタッフとの関係はとても良好だ。フットボールシーズンに入ると毎日話をすることになるから、彼らとの関係が一番重要になる。マットとはプレーコールとかインストールみたいに俺が好きなことをしている間はいつも良い関係だ。それと、仲がいい(攻撃コーディネーター/OCのナサニエル)ハケットや(パスゲームコーディネーターのルーク)ゲッツィがいることも重要だ。彼らとの関係が最も重要なんだ」

「もう一人(ジェネラルマネジャー/GMのブライアン・グーテクンスト)についてはそうだな、俺は成長と変化のために余裕を持って楽観視してるんだ。でも、分かるだろ。現時点で俺の関心はフットボールのスタッフにあるし、シーズンに向けて会話やコミュニケーションが適切に行われているかどうかを確認しているところだ」

ロジャースがフロントオフィスの運営方法に問題を感じていることは、これまでも明らかだった。しかし、フランチャイズクオーターバックがこのような意見を率直に述べることはあまり多くない。しかし、ロジャースは違う。彼のプレーはどんな相手に対しても最強の盾となっている。そして、自分の将来が(いずれは)別の場所になる可能性があると受け入れることで、願望を明確に分析し、表現することが可能になった。

ロジャースとフロントオフィスとの問題はさておき、ロジャースの目標はただひとつ、パッカーズで再びスーパーボウルを勝ち取ることだ。

ロジャースは「本当に好きなんだ。そうじゃなきゃ戻ってこなかった。他にも好きなこと、情熱を注げることはいっぱいある。競技が大好きだ。練習は今でも大好きさ。本当に良いキャンプを過ごせた。去年はスタートが少し遅かったような気がするけど、今は何かがかみ合ったような気がしている。ここでは本当に良いキャンプを過ごせた。自分の立ち位置に満足している」と話した。

ロジャースはグリーンベイにいる。ロジャースの将来については、パッカーズでのシーズンが終わる1月・・・あるいは2月になってから考えればいい。

【RA】