シーホークスとSアダムスが4年76億円の契約に合意
2021年08月18日(水) 10:26ジャマール・アダムスとシアトル・シーホークスの間のこう着状態は終わった。アダムスは今やNFLで最高額を支払われるセーフティ(S)となっている。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが情報筋の話を元に、アダムスがシーホークスと4年7,000万ドル(約76億7,000万円)、3,800万ドル(約41億6,000万円)保証の契約に合意したと現地17日(火)に報じた。
新契約による年平均1,750万ドル(約19億2,000万円)はデンバー・ブロンコスのジャスティン・シモンズ(1,525万ドル/約16億7,000万円)を超え、すべてのSの中で最高額になっている。保証金ではランドン・コリンズのみが上回っているが(4,450万ドル/約48億7,000万円)、コリンズの契約年は6年だ。
アダムスの契約は最大で7,200万ドル(約78億9,000万円)になると『NFネットワーク』のマイク・ガラフォロが伝えており、年額は1,800万ドル(約19億7,000万円)に達する可能性がある。つまり、チームおよび個人のパフォーマンスインセンティブの条件を満たせば、現在シーホークスで最大の支払いを受けているチームメイト、ボビー・ワグナーに並ぶということだ。
アダムスはルーキー契約の最終年を迎えており、989万ドル(約11億円)を受け取る予定だった。今は新たに2025年シーズン末までの契約を結んでいる。
アダムスの代理人とシーホークスの間の最近の契約交渉――もしくは、報じられてきたその欠如――には驚きが多かったものの、すべての懸念や尊大さは煙となって消えた。契約は完了し、アダムスは火曜日の午後に練習に戻っている。
アダムスは火曜日に「俺は自分を信じている。自分がフットボールフィールドでできることを信じている。俺に必要だったのは、誰かが俺を信じてくれることだけだった。そして、上の人たちが俺を信じてくれた」と話した。
「彼らはチャンスをつかんだ。俺にできるのは結果を出して全力で自分の仕事を続け、ボールゲームで勝つことだけさ」
シーホークスがアダムスをNFLで最高額を受け取るSにする準備を進めていることには何の疑いもなかった。ラポポートとガラフォロは繰り返し、最終的にはそうなると伝えてきた。最大の疑問は、保証金と支払いの構造だった。
シーホークスは元全体6位選手をニューヨーク・ジェッツから獲得するために2つの1巡目指名権を明け渡したときのリスクを引き続き取っている。それだけの高い代償で獲得したスターSをシーホークスが手放すはずがなかった。
両者が契約に合意するまで、アダムスは練習に参加していなかった。契約が成立した今、アダムスはすぐにフィールドに戻ったとラポポートはつけ加えている。シーズン開幕まで3週間と少しあり、アダムスが来るシーズンに向けてギアを上げていく時間は十分だ。
シアトルでの1年目にアダムスは12試合で先発し、タックル83回、サック9.5回、パスディフェンス3回、フォースドファンブル1回を記録している。ときにカバレージで苦戦したものの、ピート・キャロルHC(ヘッドコーチ)はチェスの駒としてアダムスを用い、フィールド上で相手に混乱と崩壊をもたらしてきた。シーホークスはアダムスが対処しなければならなかったケガが、昨年のカバレージでの苦戦に影響したと考えている。すなわち、健康状態を取り戻し、このシステムで2年目を迎える今年には、さらなる活躍が期待できるということだ。
シーホークスが昨オフシーズンに大型のトレードでアダムスを獲得したとき、いずれ最高額が支払われるSになることはもう分かっていた。それが今、現実のものとなった。契約上の問題がこれ以上2021年に影響することはなく、シーホークスファンは安堵のため息をついているだろう。
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