元QBの旅が終幕、ジャガーズがTEティーボウをリリース
2021年08月18日(水) 11:24ティム・ティーボウのジャクソンビルでの冒険が終わった。
ジャガーズが現地17日(火)、ティーボウをカットしたことを発表している。
タイトエンド(TE)にポジション変更をした元クオーターバック(QB)は、NFLキャリアを再点火するチャンスを与えてくれたチームに感謝を示した。
「いいときに、そして、悪いときにさえも感謝している。数々のチャンスに、そして挫折に。失敗を恐れて何かを決めたいと思ったことは一度もないし、夢を追いかけるチャンスに感謝しているんだ・・・」とティーボウは『Twitter(ツイッター)』につづった。
「ジャガーズのオーガナイゼーション、そして、この旅を支えてくれたすべての人にありがとう」
「俺たちは知っている・・・神はすべてのことを益となるようにして下さる。ローマ人への手紙8章28節」
野球界で5年を過ごしたティーボウは、今回はTEとしてのNFL復帰を目指していた。NFLキャリアは2010年にQBとしてスタートしている。かつてデンバー・ブロンコスから1巡目で指名を受けたティーボウは、そこで2年間を送った後、ニューヨーク・ジェッツへと移籍。その後はオフシーズンをニューイングランド・ペイトリオッツ(2013年)、フィラデルフィア・イーグルス(2015年)で過ごした。
ヘッドコーチ(HC)アーバン・マイヤーは大学で指導していたQBに、TEとしてジャガーズのロースター入りを果たすチャンスを与えていた。
しかし、ポジション変更は34歳のティーボウにとって乗り越えがたき山だったようだ。
マイヤーHCは「厳しかった」と報道陣に話した。
「ティムにとって苦しい戦いになるのは分かっていた。選手たちは彼を愛していた。ロッカールームも彼を愛していた。だが、これが正しいことだった」
ティーボウはトレーニングキャンプと最初のプレシーズンゲームをジャガーズTEのデプスチャート最下部で過ごした。先週の土曜日に行われた試合ではオフェンシブスナップ15回でプレーし、ターゲット1回、キャッチ0回に終わっている。元QBは予想された通りこのポジションのブロッキングという側面で苦戦し、何度か空振りに終わるさまは週末に話題になっていた。
ティーボウの苦戦はNFLレベルで新しいポジションを短い期間によって学び、マスターしようと試みることの難しさを示している。
ジャガーズがロースターを85名にする期限である現地火曜日の午後までにカットをしなければならない中、ティーボウはロースター形成プロセスの最初のフェーズを通過することができなかった。
当初からティーボウの試みは魅力的なものである一方、常に難しい挑戦でもあった。2度のプレシーズンゲームを前に、冒険は終わっている。
ジャガーズはティーボウをカットする傍ら、コーナーバック(CB)D.J.ダニエル、ワイドレシーバー(WR)ジョシュ・イマトルベベ(故障者指定)、WRティム・ジョーンズ(故障者指定)をウェイバーにかけ、ディフェンシブタックル(DT)ダニエル・ロスを故障者リザーブとしたことを明かしている。
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