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ライオンズが2度のプロボウラーである17シーズンのベテランLSミュールバックに別れ

2021年08月18日(水) 14:56

デトロイト・ライオンズのドン・ミュールバック【AP Photo/Al Goldis】

デトロイト・ライオンズのロングスナッパー(LS)であるドン・ミュールバックは誕生日プレゼントに不満を抱えているだろう。ミュールバックが受け取ったのは、解雇通知だった。

ライオンズのスペシャルチームでプレーしてきたミュールバックはデトロイトで17年間を過ごしてきたものの、ヘッドコーチ(HC)ダン・キャンベルによって現地17日(火)にリリースされている。

ミュールバックはまさにその火曜日に40歳になった。

ライオンズオーナーのシーラ・フォード・ハンプは声明の中で「ドン・ミュールバックはデトロイト・ライオンズの歴代の偉大な選手の一人として記憶に残り続けるでしょう。彼は2004年にフリーエージェントとして私たちのチームに加わってから、誇りと一貫性、真のスポーツマンシップをもってこの組織を代表してきました。それを上回っているのはジェイソン・ハンソンのみである、チーム歴代2位にあたるキャリア260試合は、17シーズンの中で示してきた自らの技術に対する彼の献身を物語っています。ナショナル・フットボール・リーグの歴史上、ドンよりも多く試合をこなした選手は36人しかおらず、私たちは彼を生涯の“ライオン”と呼ぶことを誇らしく思っています」と述べた。

「フィールドを離れたところでも、彼は申し分のないリーダーでした。しばしばチームの慈善活動の計画や実施を陰で支えており、この街を変えたいというドンの情熱はデトロイトに彼が足を踏み入れたその日からはっきりしていました。彼とその夫人であるアリックス、そして3人のお子さんであるアディソン、ジャック、エイブリーの今後が素晴らしき日々となるよう祈っています。ドンが私たちのオーガナイゼーションに与えてくれたすべてに、深く感謝しています」

ライオンズの記者であるティム・トゥエンティマンによれば、キャンベルはこれが自分でもしたくなかった厳しい決断だったと話したという。トゥエンティマンはミュールバックが出場した260試合で喫したパントブロックは1回だけだったと指摘した。

再契約があるかにもよるものの、ミュールバックはライオンズによればプレーしたシーズンと試合数で共にフランチャイズ2位につけたキャリアを終えることになるかもしれない。また、同一チームで出場した試合数では、ミュールバックがNFL歴代8位につけている。2006年以来でミュールバックが逃したレギュラーシーズンのゲームは1試合だけであり、2012年と2018年にはプロボウルに選ばれた。キャリアを通じてタックル26回を記録しており、2009年にはキャリアハイのタックル6回をマークしている。

ライオンズは3月にミュールバックと再契約し、共に18シーズン目を迎えるはずだった。『Detroit Free Press(デトロイト・フリー・プレス)』によれば、ミュールバックは2013年以来、最少額の1年契約を結び続けてきたとのことだ。

「17シーズン。キャリア260試合。ありがとう、ドン」

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