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シカゴへの帰郷で「いいプレーをしたかっただけ」とビルズQBトゥルビスキー

2021年08月23日(月) 13:05


バッファロー・ビルズのミッチェル・トゥルビスキー【AP Photo/David Banks】

クオーターバック(QB)ミッチェル・トゥルビスキーにとってシカゴ・ベアーズは“スイートホーム”とは程遠い場所だった。

しかし、現地21日(土)の帰郷は元ベアーズ先発QBのトゥルビスキーにとって満足のいくものとなった。

ベアーズの2017年ドラフト1巡目指名選手だったトゥルビスキーは、開始から4連続でタッチダウンドライブを演出し、221ヤード、タッチダウン1回の活躍を見せ、前チームのベアーズを打ちのめして現在所属するバッファロー・ビルズを41対15で勝利に導いている。

ビルズのウェブサイトでクリス・ブラウンが伝えるところによれば、土曜日にトゥルビスキーは次のように語ったとのこと。

「戻ってきていいプレーができて気分がいいよ。チームメイトのおかげでもある。ランアフターキャッチに、ディフェンスの素晴らしいプレー、スペシャルチームの最高なプレー。前半はフィールドポジションとターンオーバーバトルで優位に立って、オフェンスは自分たちの仕事をして得点を重ねた。俺たちは効率が良かったんだと思う」

トゥルビスキーがベアーズに入団してからの4シーズンは波乱に満ちた日々で、効率性を求めることは困難だった。しかし、この日のトゥルビスキーはベアーズとの対戦で、ベアーズでプレーしていた当時と同様に良いプレーをしている。それこそトゥルビスキーが何よりも重視していたことだ。

「俺はただ、いいプレーをしたかったんだ」とトゥルビスキーは『Chicago Tribune(シカゴ・トリビューン)』に語っている。「みんなが話題にして盛り上げてくれるのは分かっていたけど、俺にとってはここへ来て自分の仕事をして、チームメイトにプレーできることを示すのが重要だった」

過去2シーズンの大半で多くのベアーズファンはトゥルビスキーを先発に起用することを望んでおらず、それはビルズファンも同じだった。理由は大きく異なり、ビルズにはジョシュ・アレンというリーグ屈指のクオーターバックがおり、ビルズファンは17番のアレンがディフェンスを制する姿を見たいと思っているからだ。

だからこそ、土曜日の試合はある意味、トゥルビスキーにとってより重要な意味を持っていたと言える。

オフシーズン中、トゥルビスキーはQB1の座を争えるチームを探していたが、実現しなかったため意を決してビルズに移籍。以前に自分が必要とされていると感じられる場所にいると幸せだと語っていたトゥルビスキーは、ビルズの攻撃コーディネーター(OC)ブライアン・ダボールの下で成長の機会を得てきた。

そして、トゥルビスキーは土曜日のようなパフォーマンスで、控え選手としてビルズの信頼度を高めただけでなく、2022年シーズンに向けての可能性も示唆するようになった。ビルズと1年契約を結んだことで27歳のトゥルビスキーが先発の座を争う可能性も否定しきれない。

それは遠い未来の話だとしても、土曜日に思い出の地を訪れたトゥルビスキーは素晴らしい活躍を見せ、幾分かうれしい歓迎を受けた。拍手とブーイングが入り混じっていたものの、前者の方が多かったようだ。

トゥルビスキーは「すごく歓迎してくれたからとても感謝している。俺はシカゴの人々が大好きだ。シカゴのファンは誰よりも情熱的だからな・・・。俺は自分の旅路と今の状況に感謝しているし、今日みんなが俺を応援してくれたことや、自分たちの前半のプレーにも感謝している。ただただ、ものすごく誇りに思っている」と語った。

【RA】