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パッカーズQBラブ、有望さを示すもビルズ戦ではプレッシャーを受けてパニックに

2021年08月29日(日) 11:12


グリーンベイ・パッカーズのジョーダン・ラブ【NFL】

現地28日(土)、グリーンベイ・パッカーズがバッファロー・ビルズに19対0で敗れたプレシーズンゲームで、パッカーズの先発クオーターバック(QB)を務めたジョーダン・ラブは将来性を発揮した一方で、いくつかの判断はまだ成長中の若手クオーターバックらしさを象徴していた。

序盤は素早く先読みし、オープンターゲットを見つけ、動揺することもなく順調に試合を進めていたラブ。何もかもが予定調和的な場面では素晴らしかった。落ち着きがあり、冷静で、腕の良さもある。

ラブが問題を抱えたのはプレーが思わぬ方向に進んだときだ。フォースダウンのロールアウトではワイドオープンになったタイトエンド(TE)ドミニク・ダフニーにパスをつなぐ見事なプレーを見せている。しかし、その次のプレーでプレッシャーを受けたラブは願いを込めてエンドゾーンにパスを投じたものの、ビルズのストロングセーフティ(SS)マイカー・ハイドにキャッチされてしまった。これこそ、ラブが今後、学んでいかなければならない判断のひとつだ。第1ダウンにおいてはボールを投げ捨てて次のダウンにつなげる必要があったのだ。

その後、前半の終盤にもラブはレッドゾーンで中央に高くパスを投げるという同じようにリスキーな判断を下してしまった。2年目QBのラブは再びプレッシャーを受けてパニックに陥ったのだ。パスラッシャーに体勢を崩されているにもかかわらず、ラブは体が傾いた状態でパスを試みた。

こういったマイナスポイントは若手クオーターバックが学習し、成長するために、練習の場となるプレシーズンのプレーがいかに重要かを示していると言えよう。ラブがこれらのミスをなくすことができれば、大きな可能性を秘めている。ほとんどが先発メンバーであるビルズの守備陣と対峙したラブは、2回のミスを除けばボールをよく動かし、好調だった。

ラブは正確さと腕の強さを示した。22歳の彼は大部分で自分の読みをうまく通していた。何度もポケットの中で進歩してプレッシャーを回避している。3回のスクランブルで16ヤードを獲得し、移動しながら投げる能力を見せるなど、優れた機動力を発揮した。ラブはQBアーロン・ロジャース好みのトリックを繰り出し、ビルズのオフサイドを誘い、フリープレーではサイドライン際にいたワイドレシーバー(WR)マリク・テイラーにパスを通している。

ラブは先週に肩の問題で欠場していたが、今回、その悪影響は見せなかった。

すべてにおいて、パッカーズのコーチ陣はプレシーズン2戦目におけるラブの活躍に満足しているはずだ。ラブは4回のドライブを率い、パスは18回中12回成功、149ヤード、タッチダウンなし、インターセプト1回、パサーレーティングは69.0だった。プレシーズンにおいてスタッツが表す数字はプレーの数ほど重要ではないと言われている。レギュラーシーズンが開幕するにあたり、パッカーズは若き司令塔に学ばせるために今回の試合の動画を使用するだろう。

次のオフシーズンにより大きな問題が発生する前に、パッカーズは残りの2021年はラブが傍観者でいることを望んでいる。

【RA】