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ライオンズが2億円を保証したWRペリマンをカット

2021年08月31日(火) 15:04


デトロイト・ライオンズのブレシャド・ペリマン【AP Photo/Fred Vuich】

デトロイト・ライオンズのレシーバー勢はNFLでも最も層が薄いものの、ブレシャド・ペリマンは最終カットを通過することができなかった。

現地31日(火)の53名ロースターの期限を前に、ライオンズが月曜日にペリマンをリリースした。『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが情報筋の話を元に伝えている。

『ESPN』がこのニュースを最初に報じた。チームも後に他の9名と共にペリマンをリリースしたことを認めている。

ライオンズの新ジェネラルマネジャー(GM)ブラッド・ホームズにとっては、最初の空振りということになる。ホームズGMはペリマンの250万ドル(約2億7,000万円)の契約で200万ドル(約2億2,000万円)を保証していた。マーケット的なミスはどうあれ、少なくともライオンズの新首脳は契約を理由に53名に値しない選手をとどめることでミスを悪化させたりはしなかった。キャップスペースに余裕があるライオンズは、200万ドルを飲み込んで先へと進んでいく。

ペリマンはNFLでも最も手薄なレシーバー陣の中で自らを差別化することに苦戦した。先発の多くを欠く中、ロースタースポットを懸けて戦っていたプレシーズン最終戦での2度のドロップが、その運命を決定づけている。

元1巡目指名選手であるペリマンはキャリアを通じて不調にあえいできた。タンパベイ・バッカニアーズで645ヤードを記録した2019年を別とすれば、2015年にボルティモア・レイブンズから全体26位で指名されて以来、落胆のシーズンが続いている。スピードはありながらも、ドロップやルートランニングのまずさがキャリアを通じて妨げになってきた。

ペリマンの父であり、かつてライオンズのレシーバーだったブレット・ペリマンは1990年代に5,244ヤード、タッチダウン25回をライオンズでマークしている(1995年と1996年には連続1,000ヤード越え)。ライオンズはブレシャドとの契約でその魔法を再現することを望んでいたものの、その思惑はうまくいかなかった。

ライオンズのロースターに入れなかった今、27歳のペリマンが今季にどこかで重要な役割を担うことはなさそうだ。そして、そのままキャリアが終わってしまう恐れもある。しかしながら、ペリマンの有利に働くことが一つあるとすれば、チームは常にスピードを求めているという点だ。ペリマンにはそれがある。200万ドルが保証されたのも、それが第一の理由だ。だからこそ、常にどこかのコーチが自分こそこのレシーバーの苦戦を解消できると考えるチャンスはある。

ライオンズはタイレル・ウイリアムス、アモン-ラ・セント・ブラウン、クインテズ・シーフス、カリフ・レイモンドらをワイドレシーバーのデプスチャートに据えて前進していく。他のチームがカットせざるを得なかった才能を求めて、これから数日でライオンズがウエイバーワイヤを確認していく可能性はあるだろう。

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